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アート


08

ART INSTALLATION

  • ヤノベケンジ

    《 BIG CAT BANG 》

    2F中央吹き抜け

    2024.4.5 - 2025.夏(予定)

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GINZA SIX中央に位置する吹き抜け空間に、日本を代表する現代美術作家・ヤノベケンジによる旅をしながら福を運ぶ猫「SHIP’S CAT」のシリーズともなる新作アート「BIG CAT BANG」が登場します。
社会的なメッセージとユニークさを併せ持つ機械彫刻や巨大彫刻で知られるヤノベケンジ。
GINZA SIX中央の大きな吹き抜け空間を、地球を含む銀河と捉え、無数の宇宙猫が空を舞い、浮かぶ宇宙船は「太陽の塔」へのオマージュ。岡本太郎の創作遺伝子を受け継いだヤノベケンジがビッグバンから現在までの宇宙のダイナミズムを新しい生命の物語として紡ぎ出します。

ヤノベケンジ

現代美術作家/京都芸術大学教授
1965年、大阪生まれ。1990年代初頭より、「現代社会におけるサヴァイヴァル」をテーマに機能性を持つ大型機械彫刻を制作。ユーモラスな形態に社会的メッセージを込めた作品群は国内外から評価が高い。2017年、「船乗り猫」をモチーフにした、旅の守り神「SHIP’S CAT」シリーズを制作開始。2022年に開館した大阪中之島美術館のシンボルとして「SHIP’S CAT(Muse)」(2021)が恒久設置される。

PAST

ジャン・ジュリアン

《 The Departure 》

名和晃平

《 Metamorphosis Garden(変容の庭)》

吉岡徳仁

《 Prismatic Cloud 》

クラウス・ハーパニエミ

《 Celebration of Life -星の海の祝祭- 》

塩田千春

《 6つの船 》

ニコラ・ビュフ

《 “Fantastic Gift”~「冬の王国」と「夏の王国」の物語~ 》

ダニエル・ビュレン

《 Like a flock of starlings: work in situ 》

草間 彌生

《 南瓜 》

©Kohei Nawa | Sandwich Inc.

ART NEWS

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SHOW WINDOW

きのこは生態系の中の「分解者」の役割を持ちますが、きのこに分解能力が生まれたのは約2億9千万年前と推定され、そこから植物の死骸の分解が安定し動植物が共生する生態系が生まれたそうです。
菌根菌が、植物が水や無機養分を吸収するのを促しているように、地中で多様な化学物質を操って栄養循環を作り出し、周囲の動植物を巧みにコントロールしているきのこ。最新の研究では、「きのこの胞子が上空で氷結して雲を作り“雨”を降らせている」可能性が明らかになってきたことも知りました。
研究者が「地球は “マッシュルームプラネット”といえるかもしれない」と語るほど、きのこは想像以上に地球上の壮大な生命を支えているようです。
きのこは、「菌活」における菌食材として、中でも腸活に役立つ食物繊維や、眠活や肌活に役立つビタミン・ミネラルなどの栄養素を多く含むことから注目されていますが、人は何故かフードとしてだけでなく、きのこの魅惑的な容姿にも惹きつけられます。
それはもしかしたら私達の体内の菌が、きのこの持つ「生命をほぐして循環させる目に見えない力」の恩恵にあずかれるように、きのこへの関心を促しているのかもしれません。
もしもきのこが、現代を生きる私たちの社会環境をも回復してくれるとしたら、管理された時間からのストレスや悲しい記憶を解きほぐし、生きやすくしてくれるかもしれません。そんな妄想から生まれたウィンドウです。きのこに守られている私達の生命を慈しむ秋を。

アートディレクター 佐藤 寧子

PUBLIC ART GINZA SIX では、身近にアートと触れ合える豊かな生活を提案します。アーティストやクリエイターとのコラボレーションにより、クリエイティブなエネルギーと、驚きの要素に満ちた感性を刺激するアートプログラムを展開します。

  • 大巻 伸嗣

    《 Echos Infinity -Immortal Flowers- 》

    2F, 3F, 4F, 5F 南エレベーターホール

    森美術館監修
  • View

    Movie

江戸小紋柄の朝顔、桔梗、菊の花々、蝶の形を組み合わせた彫刻作品。江戸小紋は一見、下地に見えるように細かく規則正しく文様を配した小紋柄のひとつ。これは江戸時代に発令された、派手な着物を禁じた「奢侈禁止令」に対し、いかに細かい微細な柄を掘り出し染め上げるかを職人たちが競い合い、その図柄を洗練させてきた結果であり、その時代の美意識の象徴です。※作家メッセージ 「ここに堆積する時間や記憶、文化、人の思いを、これから先に繋げるための不滅の花を生ける。」

大巻 伸嗣

1971年、岐阜県生まれ。展示空間を非日常的な世界に生まれ変わらせ鑑賞者の身体的な感覚を呼び覚ますダイナミックなインスタレーション作品やパブリックアートを国内外で発表している。

Photo: Ken Kato

  • 船井 美佐

    《 楽園/境界/肖像画 》

    3F,4F,5F 北エレベーターホール

    森美術館監修
  • View

    Movie

「楽園と境界」をテーマに、空間全体をキャンバスととらえ、鏡を使って構成し描かれることで、絵画空間と現実が交差するという作品です。絵の前に立つ者は絵の中に映り込み、鑑賞者が絵画の主役となります。誰の頭の中にもある架空の楽園のイメージを鏡で描く事で、行き交う人や現実の景色と想像の世界とが混じり合い、2 次元と 3 次元、在るものと無いもの、過去と現在、理想と現実が反転して一つになり、新しい空間の広がりとビジョンを生み出します。これらは人々のイマジネーションによって未来が形作られることを象徴しています。

船井 美佐

1974年京都府生まれ。2001年筑波大学大学院芸術研究科修了。2009・2010年「VOCA展」上野の森美術館、2014年「ワンダフルワールド」展東京都現代美術館などに出品。

GINZA SIX のために新しく描かれた絵画は、たゆたう色の上に躍動感あるかたちが重ねられ、その対比によって奥行きのある広大な空間が広がります。開放的で無限のような空間は我々の無意識であり、踊っているように描かれたかたちは我々が見えているものの一部(意識)のようにも感じられます。商業スペースから少し離れた空間にある、鮮やかな色彩の絵画。その前を通る人々は、無意識と意識の二重構造によりくりひろげられる堂本の絵画的空間へと誘われます。

堂本 右美

1960年、パリ生まれ。多摩美術大学絵画学科卒業後、クーパー・ユニオン芸術学部 (ニューヨーク)卒業。1990年、佐賀町エキジビット・スペース(東京)での初個展以来、国内外の数々の展覧会に参加し、多くの美術館に所蔵されている。

LIVING WALL ART館内2箇所にある、高さ約12mの壁面(リビングウォール)には、JTQ谷川じゅんじプロデュースによる、対となるアート作品を展示します。

  • チームラボ

    《 Universe of Water Particles on the Living Wall 》

    リビングウォール中央通り側吹き抜け

    サイズ: H11,810×W1,920 mm
    仕様: Digital Installation, LED, Endless

  • View

    Movie

日々の日没とともに様子を変える滝を描いた映像作品。「仮想の三次元空間に岩を立体的につくり、その岩に水を落下させています。水は、無数の水の粒子の連続体で表現し、粒子間の相互作用を計算しています。滝を物理的な水の運動シミュレーションとして構築しています。そして、全体の水の粒子の中からランダムで選んだ0.1%の水の粒子の挙動によって、空間上に線を描きます。その線の集合体で滝を描いています。つまり、無数の線の裏側には、その 1000 倍もの水の粒子が存在し、それらの全体の相互作用によって、線の曲線が決定しています。」

チームラボ

デジタル社会のさまざまな分野のスペシャリストから構成されているウルトラテクノロジスト集団。アート、サイエンス、テクノロジー、クリエイティビティの境界を越えて、集団的創造をコンセプトに活動している。

© KOZO TAKAYAMA

  • パトリック・ブラン

    《 Living Canyon 》

    リビングウォール 三原通り側吹き抜け

    サイズ: H11,020×W2,700 mm

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    Movie

日本に生息する固有種も含めた様々な植物を織り交ぜた、パトリック・ブランオリジナルの、土を使用しない垂直的平面アート作品。作品名の通り、太陽の光に照らされた崖の頂上から、影に覆われた深い谷底を表しています。あらゆる気象的勾配にも植物が生息しているのは、各品種が固有の光エネルギー に完璧に適応している為です。植物品種の多様性は繊細な植物界の「美」、「創造力」、「戦略」を反映しています。

パトリック・ブラン

1953年、パリ生まれ。植物学者・アーティスト。世界のさまざまな環境下で多くの「垂直庭園」プロジェクトを手がける。主なプロジェクトにパリのケ・ブランリ美術館やシドニーのワン・セントラルパーク、金沢21世紀美術館「緑の橋」など。

© KOZO TAKAYAMA