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GINZA SIX EDITORS

ファッション、ジュエリー&ウォッチ、ライフスタイル、ビューティ、フード…。各ジャンルに精通する個性豊かなエディターたちが、GINZA SIXをぶらぶらと歩いて見つけた楽しみ方を綴ります。

I’m a Grownup, So I’d Like to Find Something Cute That Suits Me

小泉 恵里

仕事を始めた20代の頃、私は可愛いものやエレガントなテイストが苦手でした。きっと随分とひねくれていたんでしょう。ファッションの流れに乗って90年代ミニマリズムの真っ黒ずくめ、目がいいのにわざと黒縁伊達メガネ。とんがり可愛くないモード系20代の頃はコンサバエレガンスの聖地“銀座”に立ち寄ることは、まずありませんでした(仕事以外では)。

可愛い系コンプレックスを克服した30代からは急にエレガントモードに路線変更、すると急に“銀座”という響きに本物を感じ、銀座に店がある!というだけでワクワクするようになりました。40代に入った今は可愛い系にグッと惹かれている始末。年をとったからこそ、可愛いものや遊び感があるファッションを選んでも程よい塩梅になるのでしょうか。チョイスを間違えたら悲惨なので注意ですが。

遅ればせながら可愛いものに目覚めた私にとって、GINZA SIXは最強の場所。どんなにポップでキュートに見えても、ただ甘いだけじゃない。そう、ここは銀座。大人だからこそ買える本物が集まる街。年を重ねてこそ似合う遊び心いっぱいのモノが溢れているのです。これはもう、大人買いのチャンスです。

可愛らしさを追求する前に、今一番に欲しいのは香りモノということでまずは「ルラボ」へ。ルラボは2006年にNYで誕生したフレグランスブランド。厳選された原料にこだわり、調香師がイメージする香りを予算の上限を定めずとことん追求した香りは、その奥深さとオシャレ度で群を抜いています。GINZA SIX店はみゆき通り側からしか入店が出来ない独立したショップでヴィンテージシックな内装もかっこいい! 各都市の限定パフュームを含む10数種類のパフュームとキャンドル、ボディ&ヘアケアアイテムなどをラインナップしています。

湿気の多い季節、部屋の匂いが気になる私は「ルームフレグランスを探している」と相談。ルームスプレーもありましたが、常にほのかな香りを漂わせておきたい派の私にはキャンドルが最適だとのこと。スタッフの方が丁寧な説明とともに理想の香りを探すお手伝いをしてくれます。「これはスパイシーで力強い香りです」「うわ〜カレーを食べてるみたい」、「これはイチヂクをそのまま齧ったような感じですよ」「ホント!」と香りを嗅ぎながらのお喋りは尽きません。男性スタッフの方はご自宅ではお風呂に沢山のキャンドル、スツールの上にキャンドルなどインテリアとしても活用されているようで、こなれ感のある香り使いをぜひ真似したいなと思いました。

私が気に入ったキャンドルはSANTAL26(10,000円 ※以下全て税抜価格)。古きよき時代のアメリカ西部のスピリッツにインスパイアされた香りで、森林浴的な安らぎもありつつ強い存在感も。サンダルウッドを中心にパピルス・シダーウッド・カルダモン・アイリスなどを調香してなんともバランスのいい都会感! NYの多くのホテルに採用されているのも頷けます。もちろん即買いしましたよ。ラベルには好きな文字を印字するサービスがあるとのことで、私の名前“ERI”と入れてもらいました。イニシャル入りって気恥ずかしくて手が出なかったけど、やっぱり嬉しいな。かわいいし…。自分だけのモノになった! と気分も上がります。

理想のルームキャンドルを手に入れた後は、「アニヤ・ハインドマーチ」へ。英国らしいユーモアと、ポップな遊び心がたっぷり詰まったアニヤのバッグは昔から大好き! 以前はシンプルなレザートートを愛用していましたが、久しぶりにショップに行ってみたら可愛いものだらけで目移りしました。

いいな〜と思ったのは、バッグを飾るアクセサリー類の豊富さ。レザーの目玉焼きや、ファーのギョロ目などキュートなチャームがたくさん。例えば上写真のように、ウインク・フェイスのコインケース「Wink Coin Purse」(30,000円)をシンプルなバッグ「Mini Build a Bag Base」(90,000円)に付けて、ハンドルを黄色いファー「Shearling Handle」(47,000円)に替えたらとっても可愛い。バッグにレザーのステッカーシール(7,000円〜)をペタペタ貼り付けるアイデアも大好きです。

上質なバッグを真面目に持つより、ポップなアクセサリーで大胆にハズしてみるのが断然カッコイイ。携帯のアクセサリーも大きくてカラフルなものばかりで、見ていると元気が出て来ます。まあ、アクセサリーのお値段も張るので大人の余裕って言うんですかねえ、どんどん重ね付けしたい感じです。アニヤ・ハインドマーチのバッグは軽くて斜めがけになるストラップも付属していたり、中の仕切りが豊富だったり、使い勝手がいいのもポイントです。

話は変わりますが、私は昔から、星マークが大好きです。手紙にもメールにもインスタ投稿にも、よく☆を使います。モダンにも、シャープにも、ロックにもキュートにもなる星は子供にも大人にも似合うんですよね。そんな☆でお馴染みのコンバーストウキョウは若い子を中心に人気ですが、コンバースオールスターを普段から週2で履いている私にとっては定番のブランド。

ロゴTやダメージデニムなどの超カジュアルが似合わなくなってきた私ですが、ポップな小物にはついつい手が伸びます。特に☆柄のiphoneケース(¥5,800)はキラキラのラメフレークが透明ケースの中で動いて可愛い。流れるラメをずっと眺めてしまう。ちょっとチープなテイストが今っぽいし、これは買いですね。

気になりつつも手が出なかったキャップも、コーデュロイ(¥6,800)ならいけるかも。人気レディスブランドCLANEとコラボしたウールキャップ(¥8,000)も大人っぽくてこなしやすいですね。苦手なトレーナーのおしゃれな着こなし方も教えてもらいました。次は小物だけではなく、ウェアにも挑戦してみたいな。

最後はアメリカのレストラン業界をリードするミシュランシェフのお店「72°ジューサリー + カフェ バイ デイビィッドマイヤーズ」でランチ。開放感あるモダンな店内で、カリフォルニアらしい料理が楽しめます。フェイマスDavidフィッシュバーガー(1,180円)は、サクサクに揚げた肉厚の白身魚にピリ辛の特製タルタルが絡んで美味。肉より魚派の私には嬉しいバーガーです。オープンサンド(ベーコン・オニオン・トマト ¥1,400)も楽しめますよ。

有機、特別栽培、 自然栽培など自然に近い素材を中心に独自の基準で厳選して使用したスーパーフードのスムージーは疲れた身体に染み入ります。このお店、テーブルが大きくて席と席との間隔もゆったりしているので資料を広げての打ち合わせにぴったり。スムージーを飲みながらなら、いいアイデアも浮かびそうだし。
また近いウチにGINZA SIXをブラブラして可愛いもの探しをしたいな、女友達と一緒に。

Text:Eri Koizumi Photos:Mariko Mibu Edit:Yuka Okada

GINZA SIX EDITORS Vol.56

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小泉 恵里

「流行通信」「WWD JAPAN」「GQ JAPAN」などの編集者を経て独立。フリーランスのエディターとしてファッション分野を中心に取材、執筆、コンサルティングなどをしている。趣味は街歩きと食べ歩き。食べログマガジンでコラム「おしゃれフードトレンドを追え!」を隔週連載中です。
Instagram GINZASIX_OFFICIALにて配信中

ルラボ

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アニヤ・ハインドマーチ

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コンバース トウキョウ ギンザ

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72°ジューサリー+カフェ バイ デイビッド マイヤーズ

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2018.09.13 UP

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