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GINZA SIX EDITORS

ファッション、ジュエリー&ウォッチ、ライフスタイル、ビューティ、フード…。各ジャンルに精通する個性豊かなエディターたちが、GINZA SIXをぶらぶらと歩いて見つけた楽しみ方を綴ります。

A Microcosm of Ginza: Discovering Stores True to Your Life

大森 葉子

百貨店に行くと困ることがあるのです。ヤングフロアとマダムフロアはあるのですが、その間がないものですから。どちらのフロアに行っても、「お邪魔しております感」が否めず、どうにも我が物顔で闊歩できない。そんな歯がゆい思いをこの数年感じておりました。そう、私は40代。昔なら、立派なマダム世代なのでありましょうが、私、カジュアル育ちなもので(苦笑)!

ですので、GINZA SIXができて一歩足を踏み入れた時は、「銀座の中に私の(世代の)ためのユニバースができた!」と狂喜乱舞したものです。今回は、私世代の等身大ショップの中から、とりわけオススメの4店舗を紹介させていただきます!

まずは、デニムのネコちゃんが目印のセレクトショップ、「PARIGO(パリゴ)」。実は、私が編集長を努めるwebマガジン『mi-mollet(ミモレ)』で、広島でのサテライト編集部を実施した際、本店の尾道店で取材をさせていただいたご縁もあります。300種類ものブランドを扱っていて、シーズンごとにこまめに商品が入れ替わるので、いつ行っても新しいブランドと出合えるのが本当に楽しいのです。

デニムの取り扱いブランドのバリエーションがとにかく豊富なので(常時、約30ブランドの取り扱いがあります)、トレンドを知るために必ずシーズン初めに訪れてチェックしております。先日もパリ拠点のフィンランド人デザイナーによる「AALTO(アールト)」のブラックデニムを購入させていただいたばかり。

「Mame Kurogouchi(マメ)」の取り扱いも他のセレクトショップと比べても本当に早かった! 毎シーズン、1ラック分の取り扱いがあるので、毎シーズン、こちらでチェックしています。この他にも「INSCRIRE(アンスクリア)」や「MAISON FLANEUR(メゾンフラネール)」など、シンプルながらに抜け感のあるブランドが多数エントリーされています。

取材中とは分かりつつ、「マメ」のワンピースを試着(真剣)!
エッジが効きつつも、絶対的な“艶っぽさ”はさすが。編集長(今月に就任したばかりなんです)は、いろいろなパーティにお呼ばれするはずなので、「こんな華のあるワンピースは何枚あってもいいはずよねっ、ねっ?」と鏡に向かって自分に問いかけています(笑)。

「せとうち ものづくりプロジェクト」により作られた尾道市の老舗メーカーによるパリゴ オリジナルの帽子(¥11,800 ※以下全て税抜価格)は、かぶっているときの圧迫感がなく、折り畳むことも可能な天然素材のつば広タイプ。「今年の猛暑対策に買うっきゃない!」と、またまた我ながら真剣。

こちらも「せとうち ものづくりプロジェクト」の一貫のオリジナルアイテム。なんと今回ご案内していただいたスタッフの前川さんがデザインしたマスキングテープだということも発覚(イギリスにデザインを学ぶために留学経験があるのだそう!)。尾道の街角でたくさん出会えるネコちゃんたちを思い出し、ニンマリ。

次にうかがったのは1976年にパリで生まれたブランド「EQUIPMENT(エキップモン)」。こちらは旗艦店(日本初!)なので、定番からシーズンの新作まで、一気にチェックできるのが魅力です。個人的にもエキップモンは昔から愛用しており、シャツとワンピースを所有しております。『ミモレ』でも以前にイベントをさせていただいたことがあり、その時もお買い物しちゃいましたっけ!

とにもかくにも「エキップモン」のしっとりとしたシルクの肌触りが大好きなんです! 早速、新作のチェックに余念がない私(笑)。

でも、手に取ってしまったのは、ずっと購入を思案している定番のスリムシグネチャーの星柄(¥30,000)とドット柄(¥30,000)。「やっぱり可愛い。ムムムッ、悩む!」の図。ちなみに、私の場合、スリムシグネチャーのボタンは上から3つ開けて着ています。テロンとしたなめらかな質感なので、さらりと着るだけでサマになるのです。

今回、案内していただいたプレスの黒柳さんの新作のコットン・シャツ(¥29,000)も気になってしまいました。「カフスのデザインにひねりが効いていて私好み。入荷したらすぐに試着したいです」と申告。

たくさんのアイテムをチェックしまくった挙げ句、結果的にはセールになっていたトップスをお買い上げ。あまりの着心地の良さに、そのまま着用し、意気揚々とお店を後に(この「ぶらエディターズ」企画が始まっていらいの珍事だそうです笑)。

そして、次に訪れたのは4月のオープン以来、ずっと気になっていた「MAISON CHRISTIAN DIOR GINZA(メゾン クリスチャン ディオール ギンザ)」。やっとゆっくり訪れることができて感動! パリのアパルトマンをイメージした空間にフレグランスやソープ、キャンドル、ボディクリーム、シルクスカーフが揃います。

体験してみたかったのは、香りのプロによるカウンセリング。今回はフレグランス スペシャリストの梅井さんに、私にピッタリの香りを選んでいただくことになりました。

驚いたのは、そのカウンセリング方法。「どんな香りが好きですか?」というような直接的な質問は一切なし。「どんな時につけたいですか?」。「どんな場所が思い浮かびますか?」「その水辺は海ですか? 湖ですか?」など、とにもかくにも私の深層心理を探るような質問ばかり。なのに、選んでいただいた香りは、「なんで分かったんですか!」というくらいに私の気持ち、好みにジャストミート!

「この空間では、できるだけ想像力を働かせていただければと思います。とにかく香りをご体感いただきたいんです。だから、香調ではなく、お客様が思い描くシーンに寄り添える香りをお選びできればと思っています」と梅井さん。なんだか占いのようで楽しいぞ!

コレクションは既に20を超えるシグネチャーフレグランスが勢揃い。近日中にはさらに新しい香りが加わるそう。

この日、選んでいただいたのは、写真右から咲き乱れるオリエンタルなローズのようになめらかでセンシュアルに香る「ウード イスパハン」と、ローズの豊満で蜜のようなフルーティな香りが漂う「ラ コル ノワール」(いずれも¥36,500/250mlサイズ)。肌につけていただくと自分の皮膚の湿度と反応し、香りが変化して、自分だけの香りに変化してくれました。その香りにウットリしてしまい、梅井さんに思わず「ずっと嗅いでいたいです」と一言(笑)。

キャンドルやソープをはじめ、香水を香らせながら纏うためのシルク スカーフのコレクションも。今シーズンのモチーフはホロスコープ。

スカーフとして首にあしらったり、頭にターバンとして巻いたり、バッグのハンドル部分に巻き付けたりと、汎用性があるサイズ感が嬉しい。

手首に巻いてバングル代わりに。腕を出す季節のおしゃれアイディア♡

最後に訪れたのは、GINZA SIXでしか出合えない“生”ドライフルーツを扱う「綾farm」。知人から手みやげでいただき、一口ほおばった時から、その感動が忘れられず……♡。「ドライなのに、生って何?」と思われるかもしれませんが、こちらは通常のドライフルーツに比べてとってもジューシー。通常のドライフルーツを作るより低温で時間をかけて乾燥&熟成させるため、フルーツがもつ旨味と甘みが果汁とともにギュッと濃縮されているのも特徴だそう。

通常、味見はできないのですが、今回は取材なので特別に(役得です♡)。今の季節は、熊本県産のみかん(不知火)、沖縄県産のマンゴー(アーウィン)、徳島県産のいちご(アスカルビー)などがエントリー。ラインアップはフルーツの旬の時期によって変わり、秋には和梨や洋梨、柿が登場予定。

全種類楽しめるこちらのアソートが人気(¥4,629)。ホームパーティで差し入れたら、初めての触感体験に招待客全員で盛り上がれること間違いなし!

ちなみに手土産には、こちらのセミドライフルーツもオススメ。通常のドライフルーツよりモッチリしていて、こちらも美味。

味見をした結果、メロンといちごをお持ち帰り決定(¥2,222/2種アソート)。メロンは生ハムと。いちごはグラスに入れてシャンパンと一緒に。あ〜、こんな贅沢がありましょうか!

ちゃっかり自分用のお土産を購入し、「あ〜、本当にGINZA SIXでの買い物は楽しいな〜」と、ホクホク気分で館を後にしたのでした。

Text:Yoko Omori Photos:Kanako Noguchi Text:Yuka Okada

GINZA SIX EDITORS Vol.50

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大森 葉子

1974年生まれ。95年婦人画報社(現ハースト婦人画報社)、2000年講談社入社。 「with」「gli(グリ)」「GLAMOROUS(グラマラス)」の美容、読み物記事を担当。「mi-mollet(ミモレ)」には立ち上げから参加、7月1日より編集長に就任。音楽、映画、落語……カルチャーミーハーな44歳。口グセは、「あぁ、旅に出たい!」。なお「ミモレ」は毎日正午に更新中(http://mi-mollet.com/)、コチラで「日々のツレヅレ」を綴っております(http://mi-mollet.com/category/y-omori)
Instagram GINZASIX_OFFICIALにて配信中

パリゴ

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エキップモン

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メゾン クリスチャン ディオール ギンザ

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綾farm

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2018.07.27 UP

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