GINZA SIX EDITORS
ファッション、ジュエリー&ウォッチ、ライフスタイル、ビューティ、フード…。各ジャンルに精通する個性豊かなエディターたちが、GINZA SIXをぶらぶらと歩いて見つけた楽しみ方を綴ります。
毎日の足取りが軽くなる、大人のスポーツミックスを始めよう Sporty Fashion for Adults to Lighten the Daily Burden
影山 桐子
2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、日本中でフィットネス・スポーツの機運が急上昇中。そして面白いことに、ファッションの世界にもスポーツブームが到来している。
数年前から日本でも知られるようになったアスレジャースタイルはすっかり定着し、この春はトップモードの世界もスポーツミックススタイルを発信。ラグジュアリーブランドのランウェイでもスニーカーが目立っていた。
そう、この春こそ、大人もスポーツミックスに挑戦すべき時。私自身もこの春は毎日必ずスポーツアイテムを取り入れたコーディネートを実践中だ。
そこで今回のGINZA SIXぶら歩きは、個人的にも定期的にパトロールしているスポーツブランドのショップを中心に、大人のためのスポーツアイテムをチェックした。
まずは5階にある「ルルレモン」。カナダ生まれのブランドで、機能性の高さや着心地の良さはもちろん、ブランドが発信するメッセージに共感するファンも多い。「一日一汗」を推奨しており、それを実践するために参加型のフィットネスイベントを多数主催しているのもユニーク。イベント情報は店内のボードに掲示されている他、Facebook(https://www.facebook.com/pg/lululemontokyo/events)でも知ることができる。
今回のパトロールで、真っ先に目にとまったのが、カラフルなプリントのブラトップ&タイツのシリーズ。プリントは日本の職人に着想を得たコンセプトのもと、「セントマーチンズ」の学生たちがアートワークに落とし込んだものをベースにしているそう。
Bura Top ¥7,200〜(ルルレモン商品は全て税込価格)
そして同じく抽象的なグラフィックが存在感を放っていたのが、こちらのフォームローラー。この上に脚や腰などを載せ、コロコロすることで筋膜がリリースできるというアイテムだ。フォームローラーはこれまで色気のない無骨なデザインしか見たことがなかったが、これは一瞬インテリアオブジェかと思うほどにスタイリッシュ! さらに筒の内側にもうひとつのローラーが収められており、2種類の太さも形も違うローラーで身体をほぐせるなんて、1本で2度美味しいアイテム。内側のローラーはオフィスに置いておき、外側は自宅で、というように分けて使っても。
Double Roller ¥8,500
今日の本題「大人がモードに取り入れたいスポーツアイテム」に戻ろう。ずばり、個人的にルルレモンで買うべきファッションアイテムベスト3はブラトップ、タイツ、ショーツだ。タイツは見ての通りサポート力や機能に合わせて常時10種類以上が揃い、ヨギーニにも根強いファンが多い。
ブラトップも、バックスタイルで魅せるタイプが多く、昨年はバストが大きい人やトップとアンダーの差がある人でもピッタリのサイズが見つかるようにと、20サイズ展開のブラも登場。ショーツは、薄手のタイツ1枚のスタイルでもショーツのラインが出ない、「ナマスティショーツ」がスポーツシーン以外にも重宝する。
Free To Be Bra ¥6,800
そして、今回ノーマークだったファッションアイテムを発見。大判のストールで、ホックを留めればカーディガン風に羽織ることもできる。これはスポーツシーンというよりも、完全に普段のおしゃれに馴染むアイテム。膝掛けにもカーディガンにもなるし、夏の冷房対策にもピッタリ。
Rejuvenete Scarf ¥16,800(以下全て税別価格)
お次は、同じ5階の「ザ・ノース・フェイス アンリミテッド」。「ザ・ノース・フェイス」はアウトドアブランドとしてご存知の方も多いと思うが、ここGINZA SIXのショップは街に生きる大人のための洗練されたアウトドアスタイルがテーマ。まさに、街で着たくなるデザインのウエアや小物、そしてセレクトされた雑貨類がラインナップしている。
今回、試着までしてしまったお気に入りが、ハリ感があるストレッチ素材を使ったワンピと、同素材のパンツ。このワンピースは着心地、プライスがスポーツウエア感覚なのに、デザインは細身で素材感のおかげでカジュアルすぎず、大人のスポーツモードにもしっくり馴染む。同素材のパンツもヘビロテ必至だ。色はこのグレー以外にネイビーと黒も揃う。
Traction One Piece ¥17,000
Traction Rib Pants ¥13,000
そして、白、黒、ネイビー、グレーを基調としたウエアが並ぶ店内で、輝きを放っていたのがこのミモザ柄のバックパック。「ザ・ノース・フェイス」はショップによって並ぶアイテムが違うので、他のショップでは出合えないアイテムが見つかるのも面白い。
Back Pack ¥16,800
「MXP」というブランドのトップスやパンツ類も大人のスポーツモードに欠かせない定番。このロングTシャツのようなワンピースは、実際に最近購入したばかり。タイツ1枚では心もとないときに、ヒップラインがすっぽり隠れるのであれこれ隠したい大人のトレーニングスタイルにも心強い。
MXP One-Piece ¥5,500
ファッションのお買い物を楽しんだ後は、身体の内側からヘルシーになるフード&ドリンクを探すべく、地下2階の「千年こうじや」へ。こちらは、「清酒八海山」の蔵元が、米、麹、発酵をテーマに魚沼の美味しいものを提案するお店。ご存知のとおり、甘酒は日本のスーパーフードの代表格でもあり、発酵の力でお肉や魚を美味しくしてくれる塩麹は我が家の冷蔵庫の必需品。
「スーパーの安売りをしている鰹に薄くこれを塗って30分置いておくと、驚くほど美味しくなりますよ」
そんなTIPSを教えてもらい、まとめ買いしたのが、この「塩こうじにんにく」と「塩こうじ生姜」のシリーズ。ただでさえ旨味の素である塩麹ににんにくや生姜も入っているので、旨味と香りを同時に加えられる優れもの。アボカドとトマトを切って和えるだけでも立派な一品になった。
塩こうじにんにく、塩こうじ生姜 各¥457
このショップの隠れた人気アイテム「麹の蜜」は、絶品のみりん。そのみりんにドライフルーツを漬け込んだ「ドライフルーツ麹の蜜漬け」は、女性に人気のアイテムだと教えてもらい、これも購入。食べてみると、口の中いっぱいにみりんの芳醇な甘味と旨味が広がり、強いて例えるならば梅酒の梅を食べた時のような、果物からジュワッと広がる感じ。ホームパーティの手土産にしても一目置かれること必至だ。
ドライフルーツ麹の蜜漬け ¥700〜
ぶら歩きの最後のお楽しみが、日本酒のテイスティング。GINZA SIX地下2階では角打ちスタイルでワインや日本酒を飲めるお店が4軒あり、ここ「千年こうじや」もそのひとつ。
テイスティングは一杯400円の「八海山貴醸酒」や「純米吟醸八海山 雪室貯蔵三年」、一杯500円の「八海山 大吟醸」、一杯1,000円の「純米大吟醸八海山 金剛心」など季節がわりのメニューも含め常時7種類以上が揃う。
今回は、GINZA SIX店限定だというスペシャルなお酒「純米大吟醸八海山 浩和蔵仕込 25% 中取り」に挑戦。なんとこれ、1本35,000円という貴重なお酒。日本酒のために作られたという特別なグラスで口に含むと、ふわっと広がる香りと甘味、それなのにスッキリしていていくらでも飲めてしまいそうな飲みやすさ。グルメな方への特別なギフトに覚えておきたい。
純米大吟醸八海山 浩和蔵仕込 25% 中取り 一杯¥3,000
お店の方にお話を聞きながらの気軽なテイスティングがなんとも楽しくて、次回は他のお店の角打ちにも行こうと、GINZA SIXの新しい楽しみ方を発見。訪れるたびに新たな発見があるから、ぶら歩きはやめられない。
Text:Kiriko Kageyama Photos:Kanako Noguchi Edit:Yuka Okada
GINZA SIX EDITORS Vol.35
影山 桐子
ウィメンズヘルス編集長(https://womenshealth-jp.com/)。エル・オンライン、DRESSなどの編集部勤務を経て、2017年5月に世界的なフィットネス&ライフスタイルメディアの日本版をローンチ。一般社団法人ランガール理事として、女子による、女子のためのラン祭り「ランガール★ナイト」の運営にも携わる。Instagram GINZASIX_OFFICIALにて配信中