GINZA SIX magazine Spring 2022
GENERATION CONSCIOUS
magazine
一般の若者たちをモデルに迎えたファッション誌の企画で、バッグだけはブランドが提供した商品、それ以外の洋服はそれぞれバッグに合わせた私服で登場してもらったという撮影を「ちょっと新しかったんですよね」と耳打ちしてくれたのは、今号のGINZA SIX magazineを初めて次世代に向けても発信するべく話し相手になってくれたファッションエディターだった。なるほど、そこにはプロのモデルもスタイリストも介在しない。SNS上のありとあらゆる情報を駆使して自力で整えることができる世代。そんなやりとりを発端に、今回の冒頭特集では彼らと共有したい温故知新の銀座を舞台に、装いを謳歌する6人にGINZA SIXで着てみたい服を自由、一部の人々にはそこに嬉々と自前のアイテムも組み合わせてもらった。
さらにその直後の特集では、フレッシュな編集者とフォトグラファーにGINZA SIXをパトロールしてもらい、彼らの視点をもってスタイルを感じた方々に声をかけ、少なからず勢い余って断られながらも(苦笑)、初のスナップ撮影を敢行。そこには男性ものも女性ものも、古着もおさがりもデフォルトである若者たちが、ドーバーストリート マーケットやユニクロとも相関する銀座散歩の流れからGINZA SIXにやってきて、時に建築空間や館内のアートに好奇心を委ね、また時にスタバやイータリーでの等身大の時間を通したGINZA SIXとの謙虚な接点を垣間見た。
一方でGINZA SIXに新たに仲間入りした主要なブランドの顔でもある方々を迎えたインタビューでは、その言葉の端々に、ファッションにもリアルなショッピングにもみんながみんな重きを置かない世代にも手が届くクリエーションを約束することで、その原体験を諦めないでほしいという大人たちの優しき願いが見て取れる。他にも見返りを求めない“少しの愛の証”としての手土産という提案から、待ったなしの地球環境問題に大学を休学して立ち向かう女性活動家にコラムを寄せてもらったビューティ特集、各担当が形にしたすべての企画に至るまで、GINZA SIXの今に集う人々が交わり合った今回の一冊は、それぞれのCONCIOUS、良心をも内包したあまねく関心のようなものが、世代間を繋いでくれた感覚でいる。
すなわち、4月20日には5周年を迎えるこの春のGINZA SIX、そしてどんな時代も次の才能が数々行き交ってきた銀座の街においても、生年を超えて良き心と心が出合い、しかるべき新しい時が刻まれ始めることを願いたい。
GINZA SIX magazine 編集長
岡田有加
次世代のグラフィックデザイナーとして注目を集める加瀬透さんが描いた表紙のアートワークは、ピンクとグリーン、ピンクとブルーの2種を用意。その混沌とした表現は、これまでにない集合体のスクランブルのようでもあり、ベースに敷いた銀色(銀座)の街にほころぶ春色の芽や空のようでもあり、そこに新しい始まりに向かうGINZA SIXの息吹きをも感じてもらえたら幸いです。
2022年3月5日から4月30日まで館内にて配布中
※無くなり次第終了となります
〈訂正とお詫び〉
GINZA SIX magazine Spring 2022 ISSUE8 P44 に掲載のイベント〈The Mandarin Oriental Gourmet Shop〉(4月5日(火)~5月1日(日)の期間、B2F POP UPにて実施予定)について、誠に勝手ながら開催を中止することとなりました。
ご来店をご予定されておりましたお客様にはご迷惑をおかけすることとなり大変申し訳ございません。何とぞご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
なお、上記のイベントの中止に伴い、「京都発!野菜のニューノーマル、ロースト野菜のお店〈ハタイロ・キョウト〉」を実施いたします。
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