下家杏樹 個展「Good bye my world」
銀座 蔦屋書店
Art
銀座 蔦屋書店は、店内アートウォールにおいて、下家杏樹 個展「Good bye my world」を2024年11月16日(土) ~ 12月6日(金)の期間に開催します。
レトロな漫画を思わせ、ノスタルジックな雰囲気を醸し出す画風が特徴のアーティスト、下家杏樹。油彩画の技法にもこだわり、有機的な筆跡やマチエールで独自の絵画表現を追求しています。
モチーフとして登場する人物や動物の身体も、植物や背景のいろいろな物質も、柔らかな曲線で描かれており、大らかな世界観を感じさせます。これらのモチーフは日常生活で出あった様々な物事や感情のメタファーであり、脳内にある私的に構築された世界でもあります。笑いもあれば毒もあり、ユートピアでもあればディストピアでもある、単純に「かわいい絵」というだけでは語れない多様性や、自由な発想がそこには存在しています。
今回の制作時に下家が意識したのは「どれだけ自分が子供になって絵が描けるか」ということでした。子供のころから妄想することが好きだった下家は、頭の中にあるキャラクターや世界観を描くことで癒されながら、油絵にしたときにどのような化学反応が生まれるかを追求しました。そして、作品を鑑賞する側も子供のこころに戻ってもらい、癒しを感じてもらえれば、と下家は期待しています。本展では8点の新作を過去作品と合わせて展示します。
《世界は液体の中》380×455mm, 油彩, キャンバス, 2024
《clown habits》727×606mm, 油彩, キャンバス, 2024
[個展に寄せて]
絵を描く中で一番難しいなぁと感じているのは、一番良いところで終わる事だと思います。
例えるなら、宝石の原石の割った断面のイメージです。鮮度の高い、生きている絵を描くには、私自身が心から楽しんで絵に向かわないといけないと思います。
娘を見ていると、毎日が初めての出会いで、目がギラギラしています。
そんな彼女を見ていると、私自身の小さい頃を思い出す事があります。
私の幼い頃、よくしていた遊びというのは木に登ったり、人形で何時間も一人遊びをしていたりと、絵とは違う遊びが多かったです。
しかし、そのような様々な出会いが自分の世界を作っていく上で大事であったと今では思います。
今回の展示は私の原点に帰って、頭の中にストックしてあったマイワールドをたくさん解放しました。
私の作品を見て少しでも自由になったり、楽しんでもらえたりしたら嬉しいです。
下家杏樹
[アーティストプロフィール]
下家杏樹 / Anju Shimoie
1996年 愛知県生まれ
2018年 名古屋芸術大学洋画2コース卒業
2020年 名古屋芸術大学大学院美術研究科 修了
●個展
2024年 「Layers of Emotion」Alpha Contemporary(東京)
2023年 「歓迎の間」伊勢丹新宿店(東京)
2021年 「MUTATION」銀座 蔦屋書店(東京)
2020年 「だれにもナイショで展」NODA CONTEMPORARY(愛知)
●グループ展
2024年 「AFFODABLE ARTFAIR SINGAPORE 2023」Gallery Glycine Booth(シンガポール)
「アートフェア東京 2024」NODA CONTEMPORARY Booth (東京)
2023年 「ART IS・・・vol.32」WHAT CAFÉ(東京)
「 Each Style, Each Way」NODA CONTEMPORARY(愛知)
2022年 「You Had Me At “HELLO”」 HELLO GALLERY(東京)
「ART OSAKA 2022」NODA CONTEMPORARY Booth(大阪)
「CLOSE TO YOU」 FFF Contemporary(韓国・ソウル)
2021年 「原游・北上ちひろ・下家杏樹 三人展」銀座三越(東京)
「アートフェア東京 2021」NODA CONTEMPORARY Booth (東京)
●動画
2022年 BSフジ 「ブレイク前夜」出演
[展覧会詳細]
下家杏樹 個展「Good bye my world」
会期: 2024年11月16日(土) - 12月6日(金)※終了日は変更になる場合があります。
時間:10:30~21:00
場所:銀座 蔦屋書店 アートウォール
主催:銀座 蔦屋書店
お問い合わせ:03-3575-7755(営業時間内) / info.ginza@ccc.co.jp
2024.11.07 UP