Chiristmas「Heavenly Gift 」
Show Window
個々の多様性が重んじられる昨今、クリスマスを「ホリデー」と呼び、イエスの誕生を祝うキリスト教のクリスマスだけに限定しない季節行事として捉えられるようになりました。
この時期の北半球は、日照時間が1年で最も短く、暗く寒く食べ物も少なく、生きることの厳しい季節です。北半球の多くの国では冬至祭を行い、自然の恩恵を受けて食べ物に恵まれ、無病息災に過ごすという、天からの贈りものとも言える、これらの幸福が願われてきました。
日本にも古くから伝わる冬至の習慣があり、柚子湯は良く知られていますが、「ん」のつく食べ物を食べる習慣についてはご存知でしょうか?
なんきん(かぼちゃ)、れんこん、にんじん、うんどん(うどん)、ぎんなん、きんかん、かんてんは、2つ「ん」 がつくことから「運盛り」、「冬至の七草」とも呼ばれます。身体を温めるなど、冬を乗り切るために体に良いだけでなく、幸運をも呼び込む、げん担ぎの食文化です。
今回のウィンドウは、日本の冬至の食文化と、現代の季節行事としてのクリスマスを掛け合わせました。
片側のウィンドウでは、伝統的な「運盛り」の冬至の食べ物を集めました。ある位置から見ると大きな「ん」の文字が浮かび上がります。
もう片側では、今どきの食卓にのぼる「ン」の付く食べものを、オーナメントにしました。
レモン、マロン、チキン、…。幸運を呼ぶかもしれない「ン」を探してお楽しみ下さい。
アートディレクター
佐藤寧子
フロア: B2F
開催場所: ショーウィンドウ
開催期間: 2024.11.08- 2024.12.15
終了しました
2024.11.12 UP