GINZA SIX magazine - Autumn 2020 Always Connected
Fashion
ファッションを中心としたいわゆる編集のイロハ的な手法からいったんはなれて、200を超えるGINZA SIXのオールジャンルかつほぼ全店舗の商品を、関係する人々から寄せていただいた言葉とともにひたすらカタログとして伝えた今号の『GINZA SIX magazine』。
読者の方々はどう受け取られたでしょうか。
この春の緊急事態宣言からの休業要請の影響は、商業に限らずとも数限りない現場でまだまだ続いていますが、そこには都市や場所という単位以前に、言うまでもなく、ひとりひとりの人間が存在しています。
そして生身で触れ合うことがむずかしい時代が出口もなく長引き、たやすく元の世界に戻れない確信が日ごと増す中で、改めて遠くにあっても人を真に思いやり想像する力が、私たちに問われている。
大それたことは言えませんが、そんな実感を、この一冊に込めました。
ひとつひとつの店舗に体温を感じ取ってもらえたら。そのぬくもりを少しのエネルギーに変えて新たに繋がっていけたなら、私たちは答えが見えないなかでも笑顔で、以前より優しい時代に身を置くことができるのではないか。
そんなひとつの提案を胸がすくような表紙のイラストを通してかたちにしてくれた敬愛するアーティストのジャン・ジュリアン、今号に参加いただいた全ての店舗と仲間たち、今日もGINZA SIXで誰かとの糸を紡いでくださった方々に、心からの感謝を。
GINZA SIX magazine 編集長
岡田 有加
マガジン配布中。