06.01
杉本博司
開催日: 2022.4.9
2022年4月はGINZA SIXの開業5周年。LOUNGE SIXの空間設計を手掛けられた現代美術作家の杉本博司氏をおむかえし、応募当選された20名様だけのイベントを開催しました。
今回5周年を機に、開業以来LOUNGEを飾る杉本氏の写真作品7点のうち、6点を架け替え。来場者とともにそれら作品をめぐりながら、杉本氏自らに、制作背景などを語っていただくギャラリートークです。
作品以外にも、LOUNGEの扉、床石、椅子をはじめ、随所にこめられた「新素材研究所」の素材のストーリーもお話しいただきました。
ギャラリートーク後は着席形式にて、モデレーターの鈴木芳雄氏と杉本博司氏のトークイベント。
子供の頃から親しんできたという銀座の思い出からはじまり、自身のクリエーションの原点、思想、影響をうけた過去体験などをたっぷりお話しいただきました。
時に笑いのおこる和やかなムード漂う、濃密な1時間。
来場者には5周年を祝した「ベージュ アラン・デュカス 東京」のスペシャルスイーツ、
お土産として3月に発刊された氏の著書「影老日記」のサイン入り本をプレゼント。
開業5周年をむかえ、ますます愛されるラウンジとなりますよう想いを込めた1日となりました。
1948年東京生まれ。1970年に渡米、1974年よりニューヨーク在住。活動分野は写真、彫刻、インスタレーション、演劇、建築、造園、執筆、料理と多岐に渡り、世界のアートシーンにおいて地位を確立してきた。杉本のアートは歴史と存在の一過性をテーマとし、時間の性質、人間の知覚、意識の起源を探求している。世界的に高く評価されてきた作品は、メトロポリタン美術館(NY)やポンピドゥセンター(パリ)など世界有数の美術館に収蔵。
2008年に建築設計事務所「新素材研究所」を設立、MOA美術館改装(2017)、清春芸術村ゲストハウス「和心」(2019)などを手掛ける。2009年に公益財団法人小田原文化財団を設立。2017年10月には構想から20年の歳月をかけ建設された文化施設「小田原文化財団 江之浦測候所」をオープン。
1988年毎日芸術賞、2001年ハッセルブラッド国際写真賞、2009年高松宮殿下記念世界文化賞(絵画部門)受賞。2010年秋の紫綬褒章受章。2013年フランス芸術文化勲章オフィシエ叙勲。2017年文化功労者。
編集者/美術ジャーナリスト。雑誌、書籍、ウェブへの美術関連記事の執筆や編集、展覧会の企画や広報を手がける。
マガジンハウス ポパイ、アンアン、リラックス編集部などを経て、2001年〜2010年 ブルータス副編集長。
担当した特集に「奈良美智、村上隆は世界言語だ!」「杉本博司を知っていますか?」「若冲を見たか?」「国宝って何?」「緊急特集 井上雄彦」など。
明治学院大学、愛知県立芸術大学非常勤講師。東京都庭園美術館外部評価委員。