11.02
五感の中で最も本能的で原始的な感覚と云われる嗅覚。
この度、「香り」を軸に様々な仕掛けを通して、私たちの感性と本能を呼び起こすCREATIVE SALONを開催いたします。
室町時代より550年以上に亘り、父子相伝で受け継がれてきた志野流香道の第21世家元継承者 蜂谷一枝軒宗苾氏。
そして、アルゼンチン ブエノスアイレス発のフレグランスブランド「FUEGUIA 1833」ファウンダー・調香師 ジュリアン・べデル氏。
国も文化も異なるお二人をゲストに迎え、香りという共通項のもと、感覚を研ぎ澄まし、治癒し、浸る旅へ、皆様を誘います。
香道では、香りを「嗅ぐ」ではなく、「聞く」といいます。香りに心を傾けて、鑑賞する。香気の異同によって古典的な詩歌や古事、情景を鑑賞する芸道です。
当日は、べデル氏とご一緒に皆様にも”聞香”のお稽古をしていただくことからはじまります。香木の香りに心静やかに、そこからFUEGUIA 1833のテイスティングを経て、お二人の精神世界を探るクロストークへ。
会場は愛宕山の麓に佇む精進料理 醍醐。1950年に初代店主が曹洞宗の名刹 青松寺内で開業。道元禅師の教えに根差した料理で、16年連続でミシュランの星を獲得、現在もミシュラン2つ星を掲げる名店です。四季の移ろいを感じる日本庭園を眺めながら、都会の喧騒を忘れて香りをご堪能ください。
※イベント時の様子を撮影・録音し、後日GINZA SIXウェブサイト・PODCAST等に使用させていただく場合がございます。個人が特定できないよう配慮いたしますが、予めご了承いただきますようお願いいたします。
室町時代より、20代500年に亘り香道と茶道を継承してきた志野流の現家元20世幽光斎宗玄の嫡男。大徳寺530世住持泉田玉堂老大師との一対一での禅の修行を終え、21世家元継承者となる。現在は、全国教場及び海外支部(パリ・ロンドン・北京・上海・杭州・香港)等での教授、幼稚園から大学での講演を開催し、香道という日本独自の香り文化を通し各国との交流を図り、文化によって人と人、世界を繋げる活動を行なっている。
文化庁海外文化交流使/一般社団法人日本文化継承者協会代表理事/一般財団法人ロートこどもみらい財団理事/一般社団法人日本文化デザインフォーラム幹事/一般社団法人日本ソムリエ協会名誉ソムリエ/フランス調香師協会名誉会員
GINZA SIX 3Fにある、FUEGUIA 1833の創業者かつ調香師。その豊かな感性によって、FUEGUIA 1833のフレグランスは生み出される。アーティスト、弦楽制作家、デザイナーの顔を持つベデルは、フレグランスに文化的なアイデンティティが欠如している事に気づき、自らが愛する詩やタンゴの世界をパタゴニアの豊かな植物の香りによって表現。2010年にFUEGUIA 1833を創業。2002年に祖国アルゼンチンの地域社会の発展を目的としてNPO『Help Argentina』を立ち上げ、フレグランスに使用される一部植物の栽培、採取、蒸留などを行っている。