03.16
GINZA SIXがVIP会員様のためにおくる”大人の遊びと学びの場”CREATIVE SALON。2024年記念すべき第一回目は、4月に登場するGINZA SIXの新作吹き抜けARTのアーティスト、ヤノベケンジ氏を招いてお届けします。
1970年の大阪万国博覧会の跡地、大阪の茨木市で育ったヤノベケンジは、幼少期に「廃墟化した万博」を体験し、その中にそびえ立ち続ける岡本太郎の「太陽の塔」は、彼にとってクリエイションの起点となりました。
本CREATIVE SALONでは70年代日本のアートの爆発力から、今春GINZA SIXの吹き抜けを飾る作品の制作の裏側まで、Numéro TOKYO編集長 田中杏子氏、京都芸術大学教授 後藤繁雄氏と一緒に紐解いてまいります。普段見ることのできない閉店後のARTの姿もお楽しみください。
社会的なメッセージとユニークさを併せ持つ機械彫刻や巨大彫刻で知られ、日本を代表する現代美術作家であるヤノベケンジ。
本作は旅をしながら福を運ぶ猫「SHIP’S CAT」のシリーズともなる新作アート。GINZA SIX 中央の大きな吹き抜け空間を、地球を含む銀河と捉え、無数の宇宙猫が空を舞い、浮かぶ宇宙船は「太陽の塔」へのオマージュ。
岡本太郎の創作遺伝子を受け継いだヤノベケンジがビッグバンから現在までの宇宙のダイナミズムを新しい生命の物語として紡ぎ出します。
1965年、大阪生まれ。1990年代初頭より、「現代社会におけるサヴァイヴァル」をテーマに機能性を持つ大型機械彫刻を制作。
ユーモラスな形態に社会的メッセージを込めた作品群は国内外から評価が高い。2017年、「船乗り猫」をモチーフにした、旅の守り神「SHIP’S CAT」シリーズを制作開始。2022年に開館した大阪中之島美術館のシンボルとして「SHIP’S CAT(Muse)」(2021)が恒久設置される。
大阪生まれ。イタリア・ミラノに渡りIstitute MarangoniとIstituto Secoliでファッションを学ぶ。帰国後はスタイリストとして活動。「流行通信」や「ELLE JAPON」を経て、「VOGUE NIPPON」創刊準備より編集スタッフとして参加。シニア・ファッション・エディターを務める。2005年11月より Numéro TOKYO編集長に就任し、1年半の準備期間を経て2007年2月に創刊、現在にいたる。2009年11月より東京ファッションウィークの冠スポンサーとなったRAKUTEN FASHIONのアドバイザーに就任。2021年より、新プロジェクトrabbitonを立ち上げる。
「独特編集」をモットーに、坂本龍一、細野晴臣、篠山紀信、蜷川実花、名和晃平等のアートブック、写真集も数多く手掛ける。また『アート戦略/コンテンポラリーアート虎の巻』『現代写真』など自著多数。アートプロデューサー。キュレーターとしても精力的に活動し、手がけた展覧会は150を超す。写真家・篠山紀信の大型美術館展「写真力」、全国33館を巡回し累計100万人を突破した。GINZA SIXでは、名和晃平の大規模展示「Metamorphosis Garden」を手がけた。