GINZA SIX EDITORS
ファッション、ジュエリー&ウォッチ、ライフスタイル、ビューティ、フード…。各ジャンルに精通する個性豊かなエディターたちが、GINZA SIXをぶらぶらと歩いて見つけた楽しみ方を綴ります。
デザインで選ぶ! 差がつく「キラキラ」に出会うジュエリー散歩 Choose by Design! Walking the Jewelry Stores for a One-of-a-Kind Glitter
本間 恵子
GINZA SIXの中をぶらぶらしてみると、ジュエリーショップがいくつも入っているのに気づきます。キラキラ好きにとっては、か・な・り・楽しめる場所になっていますね。特に、2階。ここにジュエリーブランドがずらりと並んだ一角があるのを知っていましたか?
国内外の個性派ジュエリーをさまざまに手に取って楽しめるこの一角、私はひそかに「ジュエリーの小道」と呼んでいます。右も左も、惹かれるショップばかり。ではまず「ザ・ショーケース バイ デルパン」からのぞいてみましょう!
ここは欧米の気鋭ブランドを集めたセレクトショップ。気になるものは多々ありますが、今回はLA発のパールブランド「サミラ 13」にフォーカス。パールというとフォーマルなイメージがありますが、このネックレスは何やらロック調。しゃらしゃら揺れるチェーンがモード感抜群です。
揺れるといえば「シェイスビー」。アメリカの元彫刻家が手がけるブランドですが、空間を感じさせるアートなフォルムのピアスは、身につけたときの揺れ感がとにかくキレイ。お値段は52,000円〜(税抜)でした。
店内にはなぜかバッグも。ジュエリーを身につけるシーンといったらパーティやディナーですが、そんなときに映えるバッグをセレクトしてあるのです。ブラジル製クラッチバッグや、もふもふフェイクファーの英国製バッグなどは、ここでしか手に入らないとのこと。
次に、隣の「MIMI」へ。ミラノから発信されるデザイナーズジュエリーのショップですが、インテリアはどことなくオリエンタル。パールの質の高さで知られるブランドながら、最近はカラーストーンにも力を入れていて、いろいろと楽しいことになってます。
このボリュミナスな丸いリングに惚れ惚れ。コンクシェルってご存じですか? カリブ海で採れる巻き貝なのですが、その内側のピンク色の部分を使ってリングに仕立てているのです。GINZA SIX限定品で、プライスは50万円(税抜)でした。
新着はラピスラズリとブルーカルセドニーを組み合わせたジュエリー。原石を思わせるざっくりとしたカットになったラピスラズリは存在感ありますね。ピアスの配色は、あえての左右非対称。今日は両耳の出るヘアスタイルにしているので、個性派ピアスを見つけると惹かれます。
右に左にぶらぶらと……。今度は「ビジュードエム」に入ってみます。ここで迎えてくれたのは、オーナー兼デザイナーのMIOさん。ジュエリーデザイナーであるお母さまの影響でデザインを始め、自らのブランドを立ち上げたという実力派です。
モチーフって、どうしてこんなに魅力的なんでしょうか。チャーミングな花々や動物、昆虫たちが勢ぞろいするピアスは、片耳ずつの販売なので、例えばミツバチとデイジーのように、左右のモチーフを変えて楽しむことができます。ひとつずつ購入してコレクションするのもいいですね。ピアスは、みつばちのデザインで210,000円〜(税抜)。
見逃せないのは、このブランドのアイコン的存在のバニーたち。このリングのかわいさが評判を呼んで「ビジュードエム」は一気に人気が高まったのです。「楽しい気持ちになれるジュエリーを作りたいんです」とMIOさん。バニーを身につけてじっとながめていると、何だか元気がわいてくるようです。
もう1軒、立ち寄ってみましょう。ここ「メゾン・ド・ナディア」でチェックしたかったのは、ロンドン発の「ロビンソン ペラム」。日本ではまだ知る人ぞ知る、といったブランドですが、あのキャサリン妃が結婚式でつけていたダイヤモンドのイヤリングは、実はこのブランドなのです。
「ロビンソン ペラム」で人気なのは、キュートなチャーム。フープピアスに通したり、ペンダントやブレスにしたりとフル活用できるとあって、話題を呼んでいます。プレゼントを探しているという男性にもおすすめだとか。なぜって? リングのサイズがわからなくてもチャームならノープロブレム! だからです。
さらに、ミラノの高級ジュエラー「スカヴィア」の逸品も発見。ゴールドに彫金をほどこし、その上にカラーストーンをあしらうという、とても凝った細工です。ヨーロッパ貴族の御用達ブランドだけに、ため息ものの美しさでした。ちなみにリングは486万円(税込)!
個性豊かなショップがぎゅっと集まったGINZA SIX。他の人とはちょっと違ったデザインコンシャスなジュエリーを探したいとき、ここならきっと自分らしくつけこなせるオンリーワンに出会うことができるはず。愛着の持てる1点を見つければ、それはきっと一生の宝物になりますよ!
Text:Keiko Honma Photos:Hikaru Kurimoto Edit:Yuka Okada
GINZA SIX EDITORS Vol.8(Jewelry&Watch)
本間 恵子
ジュエリー&ウォッチジャーナリスト。デザイナーから宝飾専門誌のエディターに転身し、現在はフリーランスとして国内外を取材。新聞や女性誌、男性誌、美術誌などにトレンド記事や宝飾品史の解説を執筆する。Twitter(@JewelleryTokyo)で最新ジュエリー情報を発信中。Instagram GINZASIX_OFFICIALにて配信中