BVLGARI|Greetings From Overseas
イタリアンラグジュアリーのアンバサダーとして
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[GINZA SIXとのはじまりの言葉]
写真/ローマのコンドッティ本店の2Fにある「ドムス」というミュージアムスペース。ここではBVLGARIのジュエリーとウォッチの歴史やデザインの進化が紹介され、ヘリテージ コレクションのジュエリー、文書や掲載誌のアーカイブ、過去の広告キャンペーン、スケッチなどが展示。予約制にて入場無料で公開。
東京にイタリアを、
そしてGINZA SIXにローマを
アンティークブラックの大理石の門に、トラバーチン大理石の円柱が空間を囲い、ブロアには白いトラヴェルティーノ ナヴォナ大理石、ヴェニーニのシャンデリアが天井を飾る。GINZA SIXに7月22日にオープンした「BVLGARI」の新ブティックは、ブランドの本拠地ローマを彷彿とさせる荘厳なスペースだ。
写真/ローマ本社のテラスにて。ローマっ子が愛するテヴェレ川を見渡し、周辺には歴史的なサンタンジェロ城なども点在。
「世界中の都市、そして東京にローマを運ぶ—。BVLGARIはイタリアらしい洗練や楽しさ、ライフスタイルや文化、そしてクラフトマンシップを世界に伝えるアンバサダー的存在だと思っています。その魅力は、ローマを体現するような、アーティスティックでアーキテクチュアル、そしてコンテンポラリーながらタイムレスなデザインです。『ビー・ゼロワン』はコロッセオに、『セルペンティ』はジュリアス・シーザーとクレオパトラに、そして『ディーヴァ』はカラカラ浴場のモザイクにというように、BVLGARIのアイコニックなコレクションは、それぞれがローマに由来しているのです」とグループCEOのジャン‐クリストフ・ババン氏は語る。
写真/ババン氏愛用の「オクト ローマ」。ローマの遺跡、建物に多く見られるオクタゴン(8角形)をケースに活かしたローマへのオマージュ的デザイン。
なかでも最もそれを象徴するアイコンのひとつが「セルペンティ」コレクションだと言う。セルペンテ(イタリア語で蛇を意味)の自由に形を変えて巻き付くという性質上、ジュエリーのデザインとして唯一機能する生き物だと彼は考える。ゆえにそのデザインはジュエリー、ウォッチから小物まで様々なアイテムに変幻自在に投影される。また、蛇のモチーフは、3000年前の古代エジプトで金職人がつくっていたジュエリーがインスピレーションの源となっており、それはBVLGARIの伝統的な職人技ともリンクする。
イタリアのラグジュアリーなスタイルを日本に伝えるという点においてのBVLGARIのもうひとつの魅力として、ババン氏は今年東京・丸の内にオープンした、世界で8軒目となる「ブルガリ ホテル 東京」を挙げた。確かにホテルを運営しているジュエリーブランドは少ない。
写真/ローマ・スペイン広場から伸びるコンドッティ通りにあるコンドッティ本店。1884年の創業から3番目の店として1905年設立の同店は、2014年にリニューアルされモダンに生まれ変わった。
「ホテルで最高の一夜を過ごすことも素敵なネックレスを身に着けることも、BVLGARIに共通するホスピタリティだと思っています。まるで生涯を共にするジュエリーのように、ホテルの部屋やレストランで過ごす時間は一生の思い出となり得るような貴重な体験であり、それには同様の価値があるのではないでしょうか」
そして4月のブルガリ ホテル 東京に続き、7月にはGINZA SIX店をオープン。ババン氏はかつて来日していたころから、銀座という街への愛着やブルガリ 銀座 タワーへの憧れがあったのだとか。実は当初は、すでに銀座にいくつかのBVLGARIの拠点があったので懸念はあったが、GINZA SIXで行ったポップアップストアの成功を経て、手ごたえを感じたと言う。
「BVLGARIは長年、日本で展開していて、これまでもたくさんのお客様に愛されてきました。そしてより幅広いお客様にBVLGARIの魅力を発信したいと考えています。そういう意味でGINZA SIXのお店のオープンによって、クリエイティブな若いお客様が増えてくれると確信しています」
Jean-Christophe Babin
ジャン‐クリストフ・ババン/フランス・パリ出身。P&G、ヘンケルグループを経て、1999年にLVMHグループに入社。2000年、タグ・ホイヤーCEOに就任し、同社の業績向上に貢献する。2013年2月より、ブルガリグループCEOに就任し、ブルガリをさらなる成長軌道に乗せている。
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PRODUCT PICK
鮮やかなカラーバリエーションで展開する「ディーヴァ ドリーム」コレクションの新作。 左からPG × ルベライト × DIA、PG × グリーントルマリン × DIA、PG × タンザナイト × DIA 各¥1,034,000/ブルガリ(2F)
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Edit: Yuka Okada(81)
Photos: Stefano Triulzi
Text: Miki Tanaka
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