ARC’TERYX|Greetings From Overseas
最高の機能性と美しさを追求し続ける
秋のファッションを更新したくなるこの時期、GINZA SIXには海の向こうからまた新たなブランドが仲間入り。そのキーパーソンたちが語るGINZA SIX magazine読者への初メッセージ。
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[GINZA SIXとのはじまりの言葉]
自分たちが生み出した
製品をゴミにしないために
始祖鳥をモチーフとしたロゴマークには、「アウトドアにおける人類の進歩に貢献したい」という思いが込められているという。高い機能性とミニマムでエレガントなデザインで人気のアウトドアブランド「ARC’TERYX」が9月1日、GINZA SIX5Fにオープンした。
「インテリアはアークテリクスの本社があるカナダ・ブリティッシュコロンビア州のコーストマウンテンをイメージしました。プロダクトを身に着ければ、その空間と一体になれ、ワクワクするような店作りを目指しています」
ARC’TERYXのCEOであるスチュアート・ヘイゼルデンもこの新しいショップに大きな期待を寄せているという。
写真/常に進化しているARC’TERYXの製品。「ユーザーが見ても気づかないような小さなところまでアップデートし続けています」
「GINZA SIXは東京、銀座のなかでもアイコニックでプレミアムな場所。ARC’TERYXは、都市生活者にも愛用されています。でもその根本にあるのは、山との関係であるということはちゃんと伝えていきたいと思っています。もちろん、多くのお客様が来る場所ですから、これまでアウトドアに関心のなかった方との接点にもなりうる。その方々にも私たちのブランドの本質を知ってもらえるとうれしいですね」
ARC’TERYXの“本質”、それは「パフォーマンスとビューティ」だと語る。
「私たちは常に世界最高の機能性と美しさを追求していますし、そうでなければならないと考えています。ブランドを代表するハードシェルジャケット『アルファSVジャケット』は、まさにその象徴といえるでしょう。このジャケットは1着作るのに270分もの時間をかけています。シーズンごとに最新かつ最高の技術を取り入れて進化し、どんな悪天候にも耐えうる機能性を妥協なく目指し続けています。そしてその追求の先に、ARC’TERYXらしいミニマムな美しさ、エレガンスが生まれるのです」
写真/ノースバンクーバーにある本社ロビー。ブランドとして初のアパレル製品となった“アルファ SVジャケット”や、工場で使用されていたミシン、シームテープを貼るための圧着マシン、バックパックの背面パッドを制作するための金型など創業時からのアーカイブが展示されている。新たな試みとしてGINZA SIX店では、女性向けのラインナップに力を入れていくという。
「私たちの商品は、アウトドアに興味のある女性はもちろんそうではない女性たちにとっても受け入れやすいものだと思っています。季節や天候を選ばない機能性の高いウェアは、日常的なランニングやウォーキング、ヨガなどにも最適。これからの季節の防寒性の高い商品は、ライフスタイルウェアとしても活躍します。同様に登山から日常生活までをカバーするシューズのラインナップも充実します。多くの方に、より身近にARC’TERYXを感じてもらえるショップとなっていきます」
写真/優れた機能性とオリジナリティあふれるデザインでARC’TERYXの人気の火付け役となったバックパック“アロー22”(¥33,000)。定番でありながらその機能は常にアップデートしている。
さらにARC’TERYXは、「ReBIRD」というサステナビリティ・プログラムにも力を入れ、商品のリペア、北米ではリユースも行っている。
「まずは長年使える商品をつくること。そして壊れたときにきちんと修理を行えること。さらに製品として使えなくなったときに、その生地を素材として別の商品に生まれ変わらせる活動も行っています。私たちは、自分たちが生み出したものをゴミにはしません。こういった活動についてもGINZA SIXのショップから発信していきたいと思っています」
ARC’TERYXは、アウトドアだけでなくこれからのファッションのあるべき姿も教えてくれるブランドなのかもしれない。
Stuart Haselden
スチュアート・ヘイゼルデン/複数のリテール業界でのリーダーシップロールを経て、2021年より現職。趣味は年60日を費やすスキー。「ニセコのパウダースノーを滑るのが夢です」
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PRODUCT PICK
1989年に二人のクライマー、デイブ・レーンとジェレミー・ガードがカナダ・ノースバンクーバーに設立。世界中で高い評価を得ている。右は立体裁断で動きやすさも抜群、優れた耐久性と透湿性を備えた“アルファSVジャケット” ¥121,000/アークテリクス(5F) ※9月1日(金)オープン
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Edit: Yuka Okada(81)
Photos: Kamil Bialous[portrait & items]
Text: Kosuke Kawakami
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