PLAN C|Greetings From Overseas
愛着ある日本での新たな1ページ
秋のファッションを更新したくなるこの時期、GINZA SIXには海の向こうからまた新たなブランドが仲間入り。そのキーパーソンたちが語るGINZA SIX magazine読者への初メッセージ。
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[GINZA SIXとのはじまりの言葉]
写真/曾祖母の時代からの家具に、カロリーナさんが気に入ったオブジェをミックスした、ミラノの本社ショールーム。好きなものは有名無名関係なくインテリアとして使う。
日本のワークウェアもアイデア源に
様々なコントラストをミックス
「PLAN C」のショールームは、ファッションゾーンからやや離れた閑静なマンションにある。ここはブランド創業者カロリーナ・カスティリオーニさんの曽祖母が1960年代前半に営んでいた毛皮店だった場所。そしてこの店はカロリーナさんの両親が立ち上げた「MARNI」の前身でもある。その経営からカスティリオーニ家が離れた後、彼女が2018年に設立したのがPLAN Cなのだ。ショールームはヴィンテージ家具にモダンなオブジェが融合し、そのセンスを体現している。
「9月1日にGINZA SIXにできたお店も、ファッションとアートが融合したクリエイティブな空間にしたいと思っています。店内に彫刻的な要素を入れ込み、素材も堅い石と柔らかいカーペットなどコントラストのあるインテリアになる予定です」とカロリーナさん。初の旗艦店の場所として日本の東京を選び、フォトグラフィーメディア「PREMETRO」との協業で東京をテーマとした展覧会を開いたこともある彼女にとって、東京への思い入れは深い。
「私のコレクションはアーティスティックでパーソナルな部分が強いので、それを最もよく理解してくれるのが日本のお客様だと思っています。既存の服ともコーディネートして自分らしく着こなされる方も多いです。正直なところ私の服は、好きな人には長く熱烈に愛されますが、そうでない人には受け入れられないかも(苦笑)。このGINZA SIXでの展開を通じてさらに国際的でクリエイティブなお客様が増えることを楽しみにしています。
写真/いまや「PLAN C」の定番となった、カロリーナさんの娘、マルゲリータが小さい頃に描いた絵がモチーフのバッグ類。
そして、私自身も個人的に日本が大好きで、東京からは多大なインスピレーションを受けています。特に日本の作業員たちの制服にはとても興味があって、街でも彼らを注意深く観察しているんです。私はワークウェアのテイストと甘いフェミニンな要素のコントラストをよく使いますが、そこには日本のユニフォームの要素も盛り込まれているのですよ」
GINZA SIXの新店もチェックも兼ねて、9月には来日もするカロリーナさん。コロナを経て久々の日本を楽しみにしているのだそう。
Carolina Castiglioni
カロリーナ・カスティリオーニ/「MARNI」創業者の娘で同ブランドスペシャルプロジェクトディレクターとして活躍した後、2019年に「PLAN C」をスタート。現在はクリエイティブ・ディレクターとして活躍中。11歳の息子と9歳の娘の母でもある。
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PRODUCT PICK
ラシャ布のトップとタフタのキルトスカートがつながったような遊び心あるコート。素材や色のミックスや赤がさし色の裏地のディテールが特徴。¥327,800(10月入荷予定)/プランシー(3F) ※9月1日(金)オープン
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Edit: Yuka Okada(81)
Photos: Stefano Triulzi
Text: Miki Tanaka
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