Inspired New Openings
美しきインスピレーションが宿るもの
この春 GINZA SIXに登場したブランドは何に芸術性を感じ、美を見出しているのか。アートがテーマの今号としてそのクリエーションの根源をコラージュに落とし込み、発露ともいうべきアイテムを紹介する。
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Pop Art Sensibility
ポップアートを連想させるサークルモチーフ
鮮やかな色使いと幾何学的な造形がまるでオブジェのように美しい「PIERRE HARDY」のシューズとバッグ。その源泉は、ファッションではなくアートを学んだピエール・アルディさんのバックグラウンドにある。カシャン高等師範学校で造形美術における教職学位を取得し、コンテンポラリーバレエ団にも所属した彼は、「アートとダンスは私の人生の一部であり、自身を構築してくれたエレメント。現在に至るまで、新しいシェイプのアクセサリーを創作する最大のモチベーションは、ファッショナブルになるかではなくそこにあります」と振り返る。
バケットバッグ“ビュル”のチャームポイントでもあるグラフィカルなレザーの外装がシャンパンの泡をイメージしてデザインされたことは有名だが、アメリカを代表するポップアート作家、ロイ・リキテンスタインのベンデイドットにも影響を受けていることをこの企画にあたって新たに教えてくれた。小さなサークルモチーフが規則正しく並んだデザインを改めて見れば、双方が相通じていることは一目瞭然だ。
「アートに執着はしていませんが、見たこともないシルエットを生み、新しいオブジェをつくることが楽しい。偶然にも私のアイテムがアーティストや作品を思い出させるのであれば、それに似た美しさを見出そうとしている自分にとっては完璧な仕事だと言えますね」
バッグ〈高さ20×幅13×マチ13cm〉¥180,400/ピエール アルディ(3F)
◊ Brand Information ◊
名だたるビッグメゾンで活躍したデザイナーのピエールさんが、自身の名を冠して1999年に設立したパリのシューズ&バッグブランド。楽しげなカラーリングが光るアートのように美しいデザインが世界中のファンから支持されている。
◊ Shop Information ◊
オープンしたばかりのパリ新本店を彷彿とさせるGINZA SIX店の内装は、ピエールさん本人がデザインを担当。大きなステージを模した陳列棚が、舞台の上で試着を楽しんでいるような気分に。
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A Chance Encounter with ’90s Culture
アーカイブシューズと90’sカルチャーの邂逅
“スーパースター”と“サンバ”に並ぶ「adidas」の定番のひとつ“ガゼル”が誕生したのは、遡ること1966年。元々はトレーニング向けに開発され、70年代にはインドアスポーツに焦点を当てた改良が施される生粋のパフォーマンスシューズであったが、機能性に基づいたベーシックなデザインはフィールドを飛び越えてファッションカタログのスタイリングで重宝されるなど、独自の存在感を発揮していくことに。
90年代初頭には多くのモデルやミュージシャンが着用することで、ファッションアイテムとして確固たる地位を確立する。ケイト・モスにノエル・ギャラガー、そしてジャミロクワイのジェイ・ケイ。デビュー当初からスリーストライプスに魅せられ同ブランドのジャージを愛用していた彼の足元を、ミュージックビデオの撮影にもライブパフォーマンス中にも“ガゼル”が飾っていたのはその最たる例といえるだろう。
トレフォイルロゴを用いたレトロモデルに当時のサブカルチャーや現代のトレンドを融合させる「adidas Originals」でも、もちろん“ガゼル”を展開。最新作“ガゼルボールド”の3つのソールを重ねたようなファットなプラットフォームの仕様に、90年代の面影を感じる。
歴史とともに語り継がれながら進化し、世代を超えて愛される。一足のスニーカーが紡ぐストーリーこそが芸術そのものなのだ。
スニーカー¥16,500/アディダス オリジナルス(5F)
◊ Brand Information ◊
「adidas」が1972〜1995年まで使用していたトレフォイル(三つ葉)ロゴを復刻し、ウェアやスニーカーを含むトータルコレクションを展開。時代を超えて愛される70〜80年代のデザインにファッショントレンドやカルチャーを融合する。
◊ Shop Information ◊
移転拡大オープンしたGINZA SIX店は日本国内のコラボレーションモデルを扱う。プロダクトにフォーカスしたソリッドな新しい什器コンセプトが採用された世界初の店舗でもある。
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The Jacket That Grows with You
私とともに成長する天然素材のジャケット
大人のための上質な日常着を提案する「Chaos」のコレクションの大部分には天然素材が使われているが、幼少期を愛知県の田舎町で過ごしたディレクターの櫛部美佐子さんには必然だったのかもしれない。
「幼い頃から山の中で育ったんです。遊びといえばどんぐり拾いや基地作り(笑)。新緑や枯れ葉が落ちる光景にも美しさを感じていました。有機的なものに囲まれていたから、今でも惹かれるのだと思います」
服作りはもっぱら素材からインスピレーションを得てスタートする。常にアンテナを張り巡らし、ピンとくるものに出会った瞬間にデザインが浮かぶそう。天然素材と非天然素材の違いを櫛部さんはこう語る。
「呼吸をしているかどうか。リネンは糸の中に空気を含むから夏は涼しく冬は暖かいし、ウールは水分を吸うことで膨らみ暖かさが増す。人間がナチュラルなのだから、天然のものが合うし心地良いに決まっている。ただ、ともすればほっこりした印象になってしまうので、加工やシルエットでモードに落とし込むことは心がけていますね」
モヘアウールのジャケットは、通年展開している定番にしてブランドのシグネチャー。シャープなシルエットが緊張感を漂わせながらも、着込むほどに身体に馴染み経年変化すらも愛おしくなるオーガニックな風合いをもつ一着は、まるで生涯を共にしていくパートナーのよう。
ジャケット¥92,400/カオス(4F)
◊ Brand Information ◊
カオスな時代にあっても自由かつインディペンデントな感性を大切にする大人の女性に向けたリュクスな日常着を提案。素材やディテールにこだわったオリジナルウェアと国内外で買い付けたセレクトアイテムをミックスして発信する。
◊ Shop Information ◊
滑らかなカーブを描く構築と櫛部さんこだわりのスモーキートーンのピンクに包まれた内装が、母親の胎内を思い起こさせる。ハイエンドなオリジナルブランド「DEGAGE」もラインナップ。
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Elevating Classic Denim
ミューズに刺激され、普遍的なデニムを昇華
「Acne Studios」のクリエイティブ・ディレクター、ジョニー・ヨハンソンさんとはどんな人物なのか? アート、建築、音楽、写真といった様々なカルチャーに傾倒する彼を、ブランド関係者は「知的好奇心の塊」と評する。決してファッション大国とはいえないスウェーデンのストックホルムを現在も拠点にしながらも、独自の視点で選ばれた世界中のアーティストたちとのコラボレーションを定期的に実現し注目を集めてきた背景には、彼の飽くなき探究心と審美眼、そして情熱があった。
多くの人物や事柄から影響を受けるヨハンソンさんだが、いちばんのミューズは意外にもすぐ近くにいるという。古くからの友人であり、ブランド創設時から文化的キュレーターを務めるマグナス・カールソンだ。
「そのカラフルかつ大胆なスタイルは、トレンドも時間も性別も超えて、自己表現の限界を押し広げるためのインスピレーションを与えてくれるはず」と太鼓判を押すヨハンソンさんは、昨秋には自らが企画してカールソンのスタイルブックを出版したほど。そして、ブランドを象徴するアイテムであるデニムパンツにも彼からの刺激を感じられるようなアイデアが。優雅なドレープを生むワイドシルエットのブルーデニムに、オイルド加工でシャイニーな質感をプラス。私たちの毎日に当たり前にある服が、エッジを纏って鮮やかに生まれ変わった。
パンツ ¥103,400/アクネ ストゥディオズ(3F)
◊ Brand Information ◊
様々なジャンルのクリエイターが集まるファッションハウスとして、ヨハンソンさんが1996年にストックホルムで設立。“Ambition to Create Novel Expressions”がコンセプトのミニマルで洗練されたデザインが魅力。
◊ Shop Information ◊
GINZA SIX店は銀座エリアでは初となるショップ。「Acne Studios Aoyama」に続く旗艦店として、メンズ・ウィメンズのウェア、バッグ、シューズなどをフルラインナップで揃える。
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The Friction Between Nature and Digital
ナチュラルとデジタルの間に生じる違和感
パーテックス製の軽量撥水素材を使用したウインドブレーカーには、岩肌の写真を落とし込んだグラフィックがプリントされている。
「本来の自然からもう一歩踏み込んだ解釈として、それらとの出会いがスマートフォンやパソコンのモニター上で起きていることに着目しました。解像度という数値を基準にすれば肉眼より美しく鮮明に見えたとしても、他者が意図した構図や見栄えのために加工されたものでは、実際に自然の中に身を置き五感で感じられるものとは大きな違いがある。そんな違和感を、岩肌のテクスチャーにノイズを加えることで表現しています」とデザイナーの池内啓太さんは説明する。
違和感は、日々自然と真摯に向き合っている彼だからこそ得られるインスピレーションだ。「美しいだけでなく、急な荒天などの厳しい一面も持っている」ことを身をもって理解している池内さんによる「and wander」のウェアやギアアクセサリーは、自然と対峙することを前提に製作され、ゆえにアウトドア好きをも唸らせるクオリティーを誇る。
「20年ほど前に知人が誘ってくれたキャンプが、自然に惹かれたきっかけ。強い日差し、幻想的な霧、季節や場所によって変化する植生や景色。都会の生活では知り得ない刺激があり、強く感銘を受けることでクリエイションの引き出しを増やせると考えています」
ウインドブレーカー¥44,000/アンドワンダー(4F)
◊ Brand Information ◊
2011年より、感性を刺激するモード感とアウトドアウェアとしての機能性を追求したものづくりをスタート。風雨から身を守る丈夫で軽量な素材使いと実用的なディテール、山に調和し街では新鮮な印象を与えるカラーリングを特徴とする。
◊ Shop Information ◊
GINZA SIX店は直営店としては最大のフロア面積でオープン。 見どころは、ギアアクセサリーを一望できる店奥に設置された什器。実際にテントも設置され、キャンプコレクションも展開される。
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A Jacquard Weave Inspired by the Sea
優雅に揺れるジャカードに見る、海の世界
〈Le GRAND CLOSET de PARIGOT / MAN〉
「Le GRAND CLOSET de PARIGOT / MAN」がセレクトするブランド「yoshiokubo」。自らを生地マニアと断言するデザイナーの久保嘉男さんはブランドの創設以来ジャカード生地と向き合い続けてきた。
「狙い通りの図柄を再現するのは簡単ではないけれど、作り手の独自性と創造性次第で無限の可能性を秘めている」という特性は表現の幅を広げると同時に、次なるクリエイションの原動力にもなっている。
そんなカットジャカードで仕立てた“ガルフウィード シャツ ブルゾン”の表面の起毛が彷彿とさせるのは、ひらひらと揺れる海藻。
「海の中を水中メガネ越しに見た際に広がる幻想的な世界は二度と再現できないアートだともいえるでしょう。今季のコンセプトである“混濁−揺らぎ重なる凉爽服”はそんな光景から着想を得ました。毛束が動く度に輪郭が曖昧になるような涼しげな様子を落とし込むことで、記憶に残り、着る人の個性を引き立てる服になっていると思います」
何かを織り描いた際に浮き糸が現れる裏面をあえて表にした同作。つまり裏側には図柄が刻まれており、そこには海の生き物の姿がある。
アートの魅力を「今までに見たことがない驚き」と「創り手が情熱をかけて没頭し、何かを生み出そうと苦悩する時間に凝縮された凄み」と久保さんは語るがこの一着にはまさしくその両方が宿っている。
ブルゾン¥49,500/ル グランド クローゼット ドゥ パリゴ / マン(5F)
◊ Brand Information ◊
今まで見たことのないパターンやディティールを追求したいという想いを、4年間のクチュール製作の経験と技術を駆使し投影。上質なパターンときめ細やかな縫製技術をベースに、機能を重視した着心地の良い日常着を提案する。
◊ Shop Information ◊
セレクトショップ「PARIGOT」によるメンズブランドに着目した新業態の旗艦店。モードデザイナーズ、クラシコイタリア、ラグジュアリースポーツの3テイスト、100ブランドをセレクト。
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その他の新店舗からも、各々の解釈でアートに昇華されたアイテムをご紹介。彼らのクリエイティビティを纏い、芸術への関心を深めたい。
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メンフィススタイルにブランドの哲学を重ねて
白と黒のコントラストを効かせた幾何学的なパターンのチェッカー柄が目を引くニットブルゾンに落とし込まれた、80年代に活動したデザイン集団メンフィスのポスト・モダニズムのアティチュード。ビスコースとナイロンをブレンドした生地は驚くほどに軽やか。
ブルゾン¥220,000/ルシアン ペラフィネ(5F)
◊ Brand Information ◊
インターシャ技法の最高級カシミアニットを中心とした、キング・オブ・カシミアの称号を持つストリートラグジュアリーウェアブランド。
◊ Shop Information ◊
移転オープン。「LPF PARIS」やゴルフアイテムを含むすべてが一堂に会するのは、GINZA SIX店のみ。
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柔らかいシェイプの留め具がまばゆく輝く
滑らかな線を描くシルエットとかっちりとした上向きのハンドルにエレガンスを感じる“ラナ”。シュルレアリスムの代表的画家サルバドール・ダリの作品を思わせるモダンなスタイルにアレンジされた新作の留め具、ファウンドリーロックが採用されている。
バッグ〈高さ16.5×幅23.5×マチ9.5cm〉¥196,900/マルベリー(3F)
◊ Brand Information ◊
英国が誇る伝統とクラフツマンシップに遊び心を融合させたコレクションを追求。現在もレザーバッグの50%以上を英国サマセットで生産している。
◊ Shop Information ◊
店頭には彫刻家・西村浩幸の作品を展示。セカンドハンドバッグ「Pre-Loved」は日本初販売。移転オープン。
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つま先に宿したストリートの感性
建築の装飾モチーフに注目した「MANOLO BLAHNIK」の新作シューズ“ブレトン”。トゥを飾るのは、イタリアンモダニズム建築物パラッツォ・デ・エコノミアに描かれたストリートアーティスト、ステン・レックスの壁画からインスパイアされたジグザグ模様。
シューズ〈ヒール5cm〉¥166,100/マノロ ブラニク(2F)
◊ Brand Information ◊
世界で最も影響力のあるシューズデザイナー、マノロ・ブラニクによるブランド。他にない優雅なシェイプとデザインが真のラグジュアリーを体現する。
◊ Shop Information ◊
ショップを象徴するリビングルームが拡大。日本の匠をコンセプトにした店内で贅沢なショッピング体験を。
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高田賢三が愛したバラの花をリバイバル
バラは、創業者の高田賢三が「KENZO」の原点として知られるブランド「JUNGLE JAP」のファーストコレクションで使用し、ブティックも装飾したモチーフ。そんな特別な意味を持った花が、ロマンティックなプリーツスカートの上で今また咲き誇る。
スカート¥85,800/ケンゾー(3F)
◊ Brand Information ◊
1970年に高田賢三が設立、2021年にはアーティスティックディレクターにNIGO®が就任。元来のポップな世界観にストリート色を融合した。
◊ Shop Information ◊
移転オープンとなったGINZA SIX店は日本では初導入の最新デジタルパネルで、シーズンムービーを放映。
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人気アーティストとコラボレーション
アーティストの佐々木香菜子との協業によるフラワープリントで、シーズンテーマである“Sweet Mexican Rendezvous”を表現。ジョーゼット素材が醸す懐かしさと、肩と袖に大胆な分量のギャザーを入れたモード感あふれるシルエットを融合した。
ブラウス¥39,600/ヒューエルミュージアム(4F)
◊ Brand Information ◊
ファッション×フラワー×アートを掲げる編集型ショップ。コンセプトに基づいたプロダクトや体験価値をコンテンポラリーブランドとして提供する。
◊ Shop Information ◊
移転オープン以前の世界観から一転、南仏のギャラリーのような落ち着いた内装にイメージチェンジ。
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幻想的な香りが誘う、鮮やかな感性の旅
アーティストのルーク・エドワード・ホールと作り上げたホームフレグランスコレクション“Profumi Luchino(プロフーミ ルキーノ)”。嗅覚の記憶を頼りに、かつて彼が魅せられたコッツウォルズ、マラケシュ、ラジャスタン、ビッグ・サー、ヴェネチアという5つの旅先の香りを再現した。
キャンドル各¥14,300/ジノリ1735(B1F)
◊ Brand Information ◊
約3世紀の歴史を持つイタリアの名窯。エレガントな磁器に収められた種類豊富なホームフレグランスのほか、食卓を彩るテーブルウェアも人気。
◊ Shop Information ◊
マグカップやスクエアトレーといった手軽に購入できる小ぶりなアイテムが充実。ギフトにもおすすめだ。
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デニムに落とし込まれた美しき和の心
花札のエッセンスにのせて日本の伝統芸術への敬意を表したのは「EVISU」。今にも動き出しそうなほど生き生きとした鶴や鹿にだるまを融合させた豪華絢爛なデザインが、適度にフェイドしたキャロットフィットジーンズのバックスタイルを鮮やかに飾る。
パンツ¥67,870/エヴィス(5F)
◊ Brand Information ◊
七福神の一員である恵比寿天をブランド名のルーツにもつ、日本が世界に誇るデニムブランド。背面に施されるカモメのモチーフがアイコン。
◊ Shop Information ◊
ヒューマンスケールのGINZA SIX店に寄り添い、選りすぐりのラグジュアリーなデニムウェアをセレクト。
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高いデザイン性がゴルフ業界の常識を覆す
高い通気性とストレッチ性をもつ特殊メッシュ生地を採用した“ショートスリーブスニードジャック”。夏ゴルフを快適にする機能素材にボタニカル&スカルパターンを大胆にプリントし、ゴルフウェアをこれまでにないほどファッショナブルに昇華した。
カットソー¥38,500/マークアンドロナ(5F)
◊ Brand Information ◊
保守的なスタイルが常識だったゴルフアパレルの世界に斬新なデザイン感覚を持ち込み、“Luxury Golf”というコンセプトを確立したパイオニア。
◊ Shop Information ◊
“CODE COLLECTION”と“General COLLECTION”両方の世界観を表現する唯一の店舗。移転オープン。
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Edit & Text: Kenichiro Tatewaki
Collage Art: Yusuke Oishi
Photos: Erina Takahashi (items)
Photo credits: Picture alliance / Getty Images (PIERRE HARDY), Gie Knaeps / Hulton Archive / Getty Images (adidas Originals), Murat Taner / The Image Bank / Getty Images (Chaos)