“海洋大国”イギリス発、暮らしの知恵が詰まった普遍的なデイリーニット
BRITISH MADE
Fashion
次から次へと新しいものが現れ、数年前の“新商品”は記憶の彼方に忘れ去られていく昨今。そんな移り変わりが激しい時代でも、長年愛されているものには、それなりの理由があります。17世紀から英国ガンジー島の漁師たちに愛用され、未だ日常着として根強い支持を誇るガンジーセーターはその好例です。今回は、伝統的な製法を守り、確かな品質のガンジーセーターを作り続ける老舗「Guernsey Woollens(ガンジーウーレンズ)」とそのプロダクトが持つ魅力に迫ります。
暮らしに根ざした物作り
フランス海峡に位置するガンジー島は、ノルマン系の住民が多いことや地理的に隣国フランスへ近いこともあり、伝統的に英国の中でも独自の文化が発展してきました。そんな場所で生まれ、17世紀から現代に至るまで多くの人に愛用されてきたのがガンジーセーターです。ガンジーウーレンズはガンジー島に工房を構え、実に40年の歴史を誇る老舗。漁師たちのワークウェアを起源に持つ、伝統的な物作りを現代に受け継いでいます。
雨風や波しぶきにさらされる海の上で着用することを想定しているガンジーセーター。その魅力は、何といっても高い保温性と耐久性でしょう。秘訣は、素材と伝統的な製法にあります。丈夫で型崩れしにくいブリティッシュウールを100%使用。そして、現代のニットではあまり見られない、強く撚りをかけた毛糸を使うことで、重厚感があり、毛玉ができにくい仕上がりとなっています。
長年愛用していただける、堅牢で快適、そして普遍的なデザインのガンジーウーレンズ製ニット。ブリティッシュメイドでも、秋冬のマストアイテムとしてお客様から(そして、スタッフからも)根強い人気を誇っています。そんな伝統と信頼の老舗から、今シーズン取り扱う3モデルをご紹介します。
01|伝統を継承する究極のトラディショナル
Guernsey Woollens - トラディショナルガンジーセーター 全4色 ¥27,500-税込
“フィッシャーマンセーターの元祖”とも言われる、ガンジーセーターの原型を踏襲したオーセンティックなモデル。裾や肩回りの編み柄には、それぞれ船のはしごやロープ、波など海にまつわる意味が込められています。また、動きやすさを確保する裾のスリット、風が入らないよう袖口を絞ったリブ、暗い船内でも着やすいように前後対称(後ろ前でも着られる)デザインなど、実用性を追求したディテールも魅力です。
02|アラン編みが見た目にも暖かい、もう一つの永久定番
Guernsey Woollens - クルーネックアランセーター 全2色 ¥27,500-税込
フィッシャーマンセーターと言えば多くの人が思い浮かべる、編み柄が印象的なアランセーター。元々はアイルランドのアラン諸島の漁師たちが着ていたものが起源といわれています。ガンジーウーレンズのものはガンジー島の工房で職人たちが一枚ずつ丁寧に編み上げたもの。ガンジーセーターの実用面をデザインの中に落とし込んでおり、前後対称の作りや直線的な縦長のシルエットが特徴的です。
03|頑丈で動きやすい、ワーカー仕様のカーディガン
Guernsey Woollens - ラウンドネックカーディガン 全2色 ¥34,100-税込
最初に紹介した「トラディショナルガンジーセーター」をベースに作られたカーディガン。前開きのカーディガンでありながら、ぎゅっと詰まった編み目は風を通しにくく高い保温性を持っています。外出先、暖房が効いた屋内でも体温調節が容易で、真冬のラウンジウェアとしてご自宅で過ごす際にも愛用いただける、現代にフィットしたモデルです。シャツとのレイヤードを楽しんだり、オイルドジャケットのインナーとして着込んだり、幅広い着こなしをお楽しみいただけます。
Instagramアカウント @britishmade_ginza