
⼭瀬まゆみ「Whatʼs beyond blue? ⻘の先には何が?」
銀座 蔦屋書店
Art
銀座 蔦屋書店は、⼭瀬まゆみの個展「Whatʼs beyond blue? ⻘の先には何が?」を2025年4月12日(土) ~ 5月2日(金)の期間に店内アートウォールにて開催します。
山瀬まゆみは、「目に見えないけどそこに確かに存在するもの」をテーマに、アクリルペイントや油絵の具を用いた抽象画やソフトスカルプチャー(※)を手掛けています。描くということを、体の内にある感情や細胞を外に出す試みと捉えて制作を続けており、それらを鮮やかな色彩と有機的なフォルムとして表現しています。
本展では、描き下ろしの新作2点とともに、沖縄・宮古島でのフィールドワークからインスパイアされた個展「色と内と外」(2023年8月)で発表した作品と、曖昧な境界線が交わることをテーマにしたYukari Hottaとの2人展「あわい / AWA I」(2025年1月)で発表した作品を展示します。東京では初披露となる作品群から、制作活動における山瀬の感情の変化や広がりを探ります。
※ソフトスカルプチャー:布や糸、ゴムなどの柔らかく可塑性のある素材で制作された彫刻や立体作品のこと。
《hermit crab》,1167×910×mm,Acrylic and Oil pastel on Canvas,2023
[本展に寄せて]
絵を描くことは、自らが意図せずとも、またそれが写真よりも鮮明でないとしても、その瞬間、時間を刻むことであり、そこにあったであろう背景と繋がっています。当時から変わることもあれば目に見えて変わらないこともあり、自分で変化に気が付くのは意外にも難しいことなのですが、漠然と広がる大きな海を目の前にして立ち、その先にあるであろう水平線の、またその先を目指すような感覚に似ていて、その先に何かあると確信を持って疑わず、その何かしらの存在を追いかけて描いているような感覚がいつもあります。それが内側にあるものなのか、外側にあるものなのか。いまだにその境目がわからなくなりますが それが“目に見えないけどもそこにあるもの”であり、この数年それは自分からどんどん遠くの方に離れた場所にあるような気がしています。
山瀬まゆみ
[アーティストプロフィール]
山瀬まゆみ / MAYUMI YAMASE
東京生まれ。幼少期をアメリカで過ごし、高校卒業と同時に渡英。ロンドン芸術大学、チェルシー・カレッジ・オブ・アーツ&デザインにてファインアート学科を専攻。現在は東京を拠点に活動する。抽象的なペインティングとソフトスカルプチャーを主に、相対するリアリティ(肉体)と目に見えないファンタジーや想像をコンセプトに制作する。これまでに、東京、ロンドン、シンガポールでの展示、またコム・デ・ギャルソンのアート制作、NIKEとコラボレーション靴を発表するなど、様々な企業との取り組みも行っている。
[展覧会詳細]
⼭瀬まゆみ「Whatʼs beyond blue? ⻘の先には何が?」
会期:2025年4月12日(土) - 5月2日(金) ※終了日は変更になる場合があります。
時間:10:30 ~ 21:00 ※最終日は17:00まで
場所:銀座 蔦屋書店 アートウォール
主催:銀座 蔦屋書店
お問い合わせ:03-3575-7755(営業時間内) / info.ginza@ccc.co.jp
2025.04.01 UP