GINZA SIX EDITORS
ファッション、ジュエリー&ウォッチ、ライフスタイル、ビューティ、フード…。各ジャンルに精通する個性豊かなエディターたちが、GINZA SIXをぶらぶらと歩いて見つけた楽しみ方を綴ります。
あの人に“きれいのバトン”を繋ぐギフトを探して Gift-Hunting to Pass on the Baton of Beauty
松澤 章子
「贈りもの上手な人」に心底憧れながらも、いざ誰かにプレゼントを、となった時は迷いに迷ったあげく決定打に出会えず。足が棒になるまで店から店へ、うんざりした気分さえ抱えながら街を徘徊するのが常でした。
ところが今は、私にとってGINZA SIXがギフトハンティングの聖地。どこのショップでもアイディアとサプライズに満ちたギフト提案がされているので、ここに来れば迷いはありません。
私の場合、自信を持ってお渡しできるものといえば、仕事柄ビューティ関連の品ということになります。誰もが喜んでくれる定番グッズに、胸が高鳴る最旬コスメ。友人や大切な人に“きれいと幸せのバトン”を繋ぐ逸品を探しにいきましょう!
幸運なことに、B1Fの「DIOR BEAUTY GINZA(ディオール ビューティ ギンザ)」では2018年のクリスマス限定コスメ販売がスタートしたばかり。歓声あげつつ手にとったのは、ゴールドのスタッズで星座を描いた世にもロマンティックなコフレです。 ラブや幸福、名声(!)といったラッキーワードも散りばめられていて、見ているだけで体温がじわり上昇。
その宝石箱のようなルージュ ディオール クチュール セット<ミッドナイト ウィッシュ>(¥20,500 ※以下全て税別価格)を開けると、伝説の口紅999番がシルバーの星で飾られたスペシャルケースでドレスアップ。それに加えて5色もレフィルが並ぶという贅沢さ!
ムッシュ ディオールゆかりのラッキーモチーフをテーマにしたクリスマス ルック<ミッドナイト ウイッシュ>のコスメたち。中でもギフトとして推したいのはディオリフィック トップ コートのラッキー スター(¥3,200)です。爪の先に煌めく星のお守りを! 運気アップの願いを込めて、転職したばかりの友人に贈ろうと決めました。
誰かのために香りを選ぶ時は、その人の姿や人柄、ライフスタイルにも思いを馳せながらテスティングします。「ディオール ビューティ ギンザ」と隣り合わせで、店内から互いにアクセスできる「MAISON CHRISTIOAN DIOR GINZA(メゾン クリスチャン ディオール ギンザ)」では、20種を超える香調をラインナップ。豊かな物語を秘めた上質な香りは、周りにいる人まで幸せにしてくれます。この季節、大切な人に贈ろうと選んだのは「テ カシミア」(40ml ¥11,500)。ホワイトティーとローズの香りがカシミアストールのような温もりと心地よさを届けてくれますように。
“香りを楽しむためのスカーフ”があると噂に聞いていましたが、これでしたか! ミッツァ スカーフ(¥23,000)のABCDiorシリーズは好きなイニシャルが選べるからプレゼントに最高。スタッフのお二人のように首に巻いても素敵だし、手首に巻いたら動きに合わせて香りもスイング。スカーフがトレンドの今シーズンゆえ、これは自分へのプレゼントということで…。
次に立ち寄ったのは「GINZA PEEK-A-BOO AVEDA GINZA SIX(ギンザ ピーク・ア・ブー アヴェダ ギンザシックス)」。来週ランチをする予定になっている、大学時代の友人たちへのギフトを買うのが目的です。
狙いは私自身の長年の愛用品であり、かつ贈りものの定番と決めているアヴェダのパドルブラシ(¥3,000)。クッションの弾力を利用して、地肌に心地よく圧をかけながらマッサージできるブラシは、男女問わず喜んでいただける名品なのです。
と、ここで、お買い物ついでにヘッドスパを受けて行こうと思いつきました。スカルプケアはエイジングが加速する季節の変わり目ごとに受けるようにしています。冬に向かう今が、絶好のタイミング。
サロンの中は広々として落ち着いたムード。マイクロスコープで頭皮の状態を入念にチェックした後、店長の高野さんがすすめてくださったメニューは「アドバンス プラマサナ ヘア&スカルプ スパ」です。
地肌の汚れや角質を浮かせてオフするブラッシングからスタートする至福の40分コース(¥7,000)。クレンジングとセラムによる頭皮へのディープなアプローチで、肩から上がデトックスされたように軽くなり、目元の表情までリフトアップ。もちろん髪はツヤツヤに。
スパで使用したプラマサナのスカルプ クレンザー(¥3,300)もギフトにプラスしようかと思案中…何しろ友人たちも皆、頭皮が気になるお年頃ですから。
肌とタオルは親密な間柄。このお店「TOWEL THINK LAB(タオル シンク ラボ)」の存在を知ったのも、タオルに並々ならぬ愛とこだわりを持つ美容関係の方からのプレゼントがきっかけでした。今治の伝統技と先進の研究によって生み出されたプレシャスなタオルは、柔らかさと吸水性においても別格。触れてる気がしないほどソフトなタッチで水分をフッと吸い取ってくれるから、敏感な肌でもストレスゼロなのです。
安心安全のピュアな素材にこだわっているからベビーのギフトにも最適。この小さなバスローブの愛らしさといったら!
タオルコンシェルジュのおすすめで手にとったのは、表がガーゼで裏がパイルのバスローブ(Mサイズ ¥27,000 Lサイズ ¥28,000)。羽のように軽くて柔らかで、羽織った時の感触を想像しただけでうっとり陶酔。
タオルやハンカチなどの製品にイニシャルを刺繍してもらうことも可能。またタオルにハイドロ銀チタン®加工という処理を施し、不溶性たんぱく質を分解し水に変えて清潔を保つというハイテク機能を付加するサービス(有料)も行なっているそう。花粉の季節の日常使いや予防、汗やニオイが気になるスポーツ愛好者へのプレゼントに喜ばれそうです。
ギフトハンティングのラストにやってきたのは「PATISSERIE PAVLOV(パティスリー パブロフ)」です。パリの「ジェラール・ミュロ」で日本人初のシェフパティシエとして、他にも数々の有名店で研鑽を積んだ近藤康和シェフが手掛けるパウンドケーキの専門店。
バラの花びらを飾った生パウンドケーキも美しいオーラを放っていましたが、最も吸引力があったのはGINZA SIX限定品のトリュフ(!)ケーキでした。
しかし本命はこの日のテーマである、その名も「バトン」(フランス語で「棒」という意)というパウンドケーキ(6個入り ¥1,667)です。和三盆や黒糖など国産の素材にこだわり柿や柚子、林檎といった日本のフルーツを使用。“甘くて美味しいバトン”はビューティ&ヘルスコンシャスな方々にも必ずや喜んでもらえるでしょう。
これにてギフトハンティングは終了。今日GINZA SIXで買い集めた“きれいと幸せのバトン”を誰に渡そうか。考えるだけでワクワクが止まりません。
Text:Shoko Matsuzawa Photo:Kanako Noguchi Edit:Yuka Okada
GINZA SIX EDITORS Vol.63
松澤 章子
エディター/ライター。ELLE JAPON(現ハースト婦人画報社)で副編集長兼ビューティ・ディレクターを務めた後、フリーに。「ELLE」、「Precious」等の雑誌やウェブ、広告媒体を中心として、おもに美容、ヘルス、ライフスタイルに関する記事を寄稿。2010年よりBEC(乳がん体験者コーディネーター)の認定を取得、美容や健康に関するセミナーで講演なども行う。Instagram GINZASIX_OFFICIALにて配信中