GINZA SIX EDITORS
ファッション、ジュエリー&ウォッチ、ライフスタイル、ビューティ、フード…。各ジャンルに精通する個性豊かなエディターたちが、GINZA SIXをぶらぶらと歩いて見つけた楽しみ方を綴ります。
知らない自分にわくわくする、「ビューティ・ショック」という感動 “Beauty Shock”: The Excitement of Another Self You’ve Yet to Encounter
松本 千登世
GINZA SIXを訪れるたび、全身の細胞が躍り出す感覚に包まれます。ここは、独自の「審美眼」と並々ならぬ「こだわり」がクリアに見える、上質を知り尽くした大人のための、大きな大きな「セレクトショップ」。ファッションや美容の先にある「女性像」までイメージできる。「モノ」を買うというより「トキ」を楽しむことができる空間だと感じるんです。特にビューティゾーンでは、その感覚がマックスに達します。
まず訪れたいのは「ディオール ビューティ ギンザ」。世界に向けて最先端のトレンドを発信する、特別なスペースです。
中でも、ディオールのリップカラーが勢揃いした「リップ スタジオ」は圧巻。思わず息を呑むほどの充実ぶりです。
赤もベージュも気になる、でも、思いもしない出合いがあるかも? そう期待して、メイクアップ アーティスト、大川朋美さんに相談。いつも何色の口紅を合わせたらいいのか迷うオレンジのドレスにベストな1色をアドバイスしてもらいました。
「色はもちろん、質感や仕上がりなどバリエーションが豊富に揃うので、肌色や気分、ファッションに合わせてトライしてほしいですね」(大川さん)。そこで、選んでもらったのが、オレンジ系のルージュ ディオール リキッド 442「IMPETUOUS SATIN」。今まで自分には似合わないと、手に取らなかったタイプの色にわくわくさせられました。
実際、丁寧に塗ってもらうと、いつもの自分じゃないみたいでとても新鮮。意外にも、肌や歯が明るく見えることに気づきました。これなら、黒のベーシックなニットにも、カットオフデニムなどカジュアルな装いにも合いそうと、即決。ここでは、自由に手に取るもよし、プロに相談するもよし、まるでお洋服のようにリップカラーを「試着」することが可能なんです。
なんとあっという間に、名前を刻印してくれて、自分のための唯一無二の一本に。ホリデーシーズンに向けて、頑張った自分へのご褒美はもちろん、パートナーと一緒に訪れてプレゼントしてもらえたら、嬉しいですよね。男性たちも、彼女や奥様へのプレゼント選びにも最適です。
次に訪れたいのは「イヴ・サンローラン・ボーテ」。日本初のブラッグシップ ブティックには、ここにしかないサービスや限定アイテムがたくさん用意されています。
特に、注目すべきは、VIP会員向けのプライベートルーム「RECORDING STUDIO」。予約をすれば、簡単なトリートメントからドラマティックなメイクアップまで、なんと60分間「独り占め」が可能。同伴者も可能なので、友達やパートナーなどと一緒に楽しむこともできるんです。また、スマートフォンをBlue Toothで接続することでお気に入りの音楽が聞けるスピーカーほか、メイクの様子を撮影するためのツールやスタビライザーも完備。照明の調光も可能なので、仕事やディナーなどシーン別のメイクアップ提案も受けられます。
ちなみにVIPになるには、年間10万円分の購入が条件とのこと。難しい? いえいえ、イヴ・サンローランの最高峰エイジングケアライン、「オールージュ」のアイテムを3品程度揃えると、おおよそクリアできる金額。至福のエイジングケア体験×感動のRECORDING STUDIO体験、絶対にお勧めです。
ほかにも、フレグランス、スキンケア、アイブロウと3種類のGINZA SIX限定のコンサルティングサービスがあります。私はブティック マネージャー、守口純司さんにお願いして、アイブロウ コンサルティングを体験しました。「その方の眉を美しく見せる基本的な描き方はもちろん、なりたいイメージに合わせてバリエーションも提案しています」(守口さん)。「もっと先」の自分に出会いたくなる。予約が確実です。
また、フレグランスコーナーには、イヴ・サンローランのアイコニックなスタイルにオマージュを捧げたフレグランスコレクション「ル ヴェルティエール デ パルファム」はもちろん、ここでしか手に入らない「ル ヴェルティエール デ パルファム ニュイ」3種(キュイール、ヴィニル、べロア)も揃います。
あっ、もう少しで記念すべきバースデイを迎える、憧れの女性にプレゼントしようかな……? 相談すると「4種類のリボンから選べるギフトラッピングもありますよ」(守口さん)。上質を知り尽くしたおしゃれな彼女に、こだわりの香りもスタイリッシュなラッピングも、きっと喜んでもらえるはず。
GINZA SIXをあとにするときには、背筋がぴんと伸び、口角がきゅっと上がっているのを感じました。この顔で、洋服や靴を探しに行きたい……と、ほかのフロアもゆっくり訪ねたくなる。これこそが、「ビューティ・ショック」。新しい自分を発見し、新しい自分にわくわくする。大人にこそ必要な体験に違いありません。
Text:Chitose Matsumoto Photos:Chihaya Kaminokawa Edit:Yuka Okada
GINZA SIX EDITORS Vol.12(Beauty)
松本 千登世
フリーエディター・ライター。航空会社勤務、広告代理店勤務、出版社勤務を経てフリーランスに。雑誌や単行本など、美容や人物インタビューを中心に活動。現在『GLOW』(宝島社刊)での「今月の美人3品 心まで綺麗にするコスメ」を始め多数の雑誌でビューティ連載を執筆。著書に『美人に見える「空気」のつくり方 きれいの秘訣81』『美人をつくる逆転の法則 大人の美容53』『ハイヒールは女の筋トレ 美の基礎代謝をあげる82の小さな秘密』『結局、丁寧な暮らしが美人をつくる。今日も「綺麗」を、ひとつ。』(全て講談社刊)Instagram GINZASIX_OFFICIALにて配信中