Dining SOLO
ソロごはんの特等席をサーチ!
「一人ぼっちで食事」と思うか、「ソロで心ゆくまで美味を味わう贅沢な時間」と捉えるか。積極的に暮らしを楽しみたいと願う世代なら、答えは後者で間違いない。GINZA SIXには和洋中問わず、使える店がひしめいている。おしゃれでトレンドにも敏感なソロごはんラヴァーズのために、とっておきの特等席を紹介しよう。
◊ ◊ ◊ ◊ ◊ ◊ ◊
Dining SOLO 1
江戸っ子みたいにソロ鰻めし
日本橋 鰻 伊勢定 ~蓮~ (13F)
「鰻ってのは焼き上がるまでに時間がかかります。うちでは25分。その時間をどう楽しまれるかが、肝ではないかと思いますね」と言うのは、料理長の老川喜三さん。ここでソロごはんを楽しむなら、特等席は断然、カウンターの端だ。魅力的なランチから、人気のお重「梅香」(¥7,150・サービス料10%別)をオーダーしてみよう。銀座の街を見下ろしながら鰻が焼き上がるのを待つ時間、お供を務めるのは別注文のお造りやソーヴィニヨン・ブランの白ワイン(グラス¥1,210)。スマホなんて封印して、ワインをちびり&おつまみぱくりを繰り返しつつ、この日の感動をお気に入りのノートにメモして。万年筆がすべる感触を楽しむうち、やがてあたりには香ばしい鰻の香りが立ち込める。江戸っ子も愛した鰻でソロごはん。フィナーレは間もなくだ。
メガネ¥31,900/フォーナインズ(5F) ノート大¥27,500・ノート小¥10,340(スマイソン)・万年筆¥66,000(パーカー)/ヴァルカナイズ・ロンドン(4F)
◊ ◊ ◊ ◊ ◊ ◊ ◊
Dining SOLO 2
女優みたいにソロアペロ
LA PIAZZETTA / EATALY (6F)
イタリアの食文化が味わえる「イータリー」。広い店にはレストランやバー、カフェが入り、ソロごはん初心者でも気軽に利用できるのがイタリアンバールのここ。雑踏に紛れてサクッとワインを一杯楽しむのに最適の場所だ。女優気分を煽るにぎやかな意匠のカウンターコーナー席では、思い切ったコーディネートも難なく馴染んでしまう。大人っぽさと遊びが入り混じるギンガムチェックのジャケットに、あえてクラシカルなバニティバッグの組み合わせがイン。イタリアが誇る瓶内二次発酵スパークリングワイン「フランチャコルタ」(グラス¥1,480)に合わせたのは、チーズの味がシンプルな「ピッツァ・ビアンカ グラナ・パダーノ」(¥480)と「ミニカプレーゼ」(¥680)。粋なアペリティーボをぜひ。
ジャケット¥107,800/ヌメロ ヴェントゥーノ(3F)バッグ〈H14.5× W14×D14〉¥132,550/マルベリー(3F)
◊ ◊ ◊ ◊ ◊ ◊ ◊
Dining SOLO 3
王様みたいに夕暮れ中華
家寳 跳龍門 (6F)
GINZA SIXが誇る中国料理の人気店。人懐こい笑顔が魅力的な料理長の袁 家寳(えん かぽ)さんに運良く出会えたらラッキー。お腹の空き具合や好みにピタッとフィットする料理が魅力だ。分厚いメニューブックから一品を選ぶのは至難の業だけれど、腹ペコのソロごはんイーターであれば、「紅梅」コース(¥8,800・サービス料10%別)を選べば失敗はない。
全8種の料理からなるお得な品揃えで、小さな点心のディテールにまでセンスと技、心配りが満載。ラインストーンをあしらったバッグにクラシカルな千鳥格子のハットは、少しギャルっぽい感じが今っぽさを物語る。早めのディナーを一人、こっそりと、ラグジュアリーに。
バッグ〈H10×W17×D7〉¥107,800/アレキサンダーワン(3F) ハット¥29,700/エムエスジーエム(3F)
◊ ◊ ◊ ◊ ◊ ◊ ◊
Dining SOLO 4
旅人みたいにソロラムランチ
Ironbark Grill & Bar (6F)
カメラ好き垂涎の一台「ライカQ2」。本格的なのに手軽、手掛けのストラップを選べばアクセサリー感覚で持てる。ベルト感覚が動きを軽くするダンヒルの最新バッグとも好相性だ。そして、そんなエスプリに通じるレストランが、この店。カウンターや奥のテーブル席も居心地抜群だが、ラウンジエリアでソロワインはいかが?放牧牛と並び人気のラムチョップを含むランチ「スタンダードコース」(¥4,800)とオージーワインを1本、豪快にオーダーしてみよう。窓から望む1934年創建のレトロビル「銀座ライオンビル」の姿もひとときに寄り添うパートナーに。
ベルトバッグ〈H12×W20×D4〉¥212,300/ダンヒル ギンザ コンセプト ストア(2F)ライカQ2 ¥792,000・ハンドストラップ¥13,860/ライカ(5F)
◊ ◊ ◊ ◊ ◊ ◊ ◊
Dining SOLO 5
食通を気取ってソロ串揚げ
だるま きわ味 (6F)
大阪の老舗人気店が満を持して銀座に出店。5年が経ち、今やすっかり東京で知られる店となった。しかし、奥にユニークな個室が2室あることは、まだまだ知られていないレア情報。中央通りを見下ろす4名個室、掘り炬燵の卓で味わう串揚げのコースは格別だ。おまかせコース(¥3,980〜14,300・個室料15%別)は、先付や飯物、甘味に創作串揚げが6〜30本まで堪能できる天国のような内容。料理長の平井一成さんが考案する芸術的とも言える創作串揚げは、他では出合えない美味が揃う。
◊ ◊ ◊ ◊ ◊ ◊ ◊
Dining SOLO 6
アスリートみたいにソロ焼き肉
焼肉山水 (6F)
ソロごはん愛好家でも焼き肉はハードル高し? 答えはNO。場所さえ選べば焼き肉ほどソロごはんが楽しいものはないからだ。国分寺で“街の焼肉屋さん”として親しまれた店が展開するここは、窓に面した奥に背の高いボックス席があり、ソロ初心者でも心ゆくまで美味しい焼き肉が堪能できる。冷凍ではない生肉というのも特筆する。ランチのおすすめは「特選焼肉定食」(¥4,590)。生タン塩、生カルビ、生上ロース、海老という内容。本能を取り戻してかぶりつこう。
◊ ◊ ◊ ◊ ◊ ◊ ◊
Dining SOLO 7
唎き酒師みたいにソロ日本酒
銀座 真田 SIX (6F)
美味しい蕎麦とアテが楽しめる信州料理店として、昼時にもなればワイワイと賑わう。ソロごはん好きが目指すべきは、入って右奥のカウンターだ。窓際のコの字を特等席に、居並ぶ長野産銘酒のボトルを眺めながら粋なアテと一緒に日本酒を楽しめる。通しで営業しているというのも嬉しい限り。おすすめセレクトは「大鹿村の鹿肉ときのこの粗塩焼き」(¥2,090)に「信州産高野豆腐とかぶの含め煮」(¥1,045)。合わせたのは、辛口の日本酒「夜明け前」(1合¥1,045)。
◊ ◊ ◊ ◊ ◊ ◊ ◊
Edit & Text: Mayuko Yamaguchi
Photos: Yuka Yanazume (Lucent)
Styling: Mayu Yauchi
ーーーーー
『GINZA SIX magazine』の
ほかの記事をチェック!
ーーーーー