GINZA SIX magazine - Autumn / Winter 2024 Issue 13 -
「The Inside Scoop on GINZA SIX and the City」
GINZA SIXのブランディングマガジン「GINZA SIX magazine」の最新号を館内にて配布中。
今号のテーマは「The Inside Scoop on GINZA SIX and the City」。GINZA SIXや銀座の街を歩く中で発掘した、国内外の方々から支持されるブランドやアイテムにまつわるスクープを、さまざまな視点からお届けします。
9/27(金)より、WEBサイトでも順次公開予定!
*全ページは下記のPDF Viewerでも閲覧いただけます。
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Editor’ s Letter|一冊に寄せて
今年4月の夕方のこと。銀座の花椿ホールで、アムステルダム在住のピアニストで美術家でもある向井山朋子さんのコンサートに、彼女のメイクを担当して以来すっかりそのインディペンデントな才能と美貌のファンになってしまったという友人と伺わせていただく機会がありました。こちらの方が少し早めに到着してしまい、終演後に感想を言い合うためのバーをどこに定めようか、界隈を緩くぶらついていたところ、すずらん通りにある真新しいビルが目に留まりました。
そのどこか端正な佇まいに惹かれるがままビルの中へ進んでみると、今度は「ST LOUIS BAR by KEIはこのエレベーターから」というサインが目に留まり、まさに目当てにしたい「バー」の文字が。しかも「サンルイ」といえばフランスが誇るヨーロッパ最古のクリスタルブランドとして、現在はエルメス傘下ということもあり、一目置かれた存在。でもって、「KEI」とはなに?どういうこと??
そうしてビルの最上階にあるバーに突如降り立って、図々しくも「後で戻ってくるかもしれないから、今は見学だけさせてもらえないか」と切り出した私を、初対面の支配人は寛大に受け止めてくれただけでなく隅々まで丁重に案内してくださったのですが、職人のカッティング技術が際立つ重厚なグラスからお宝シャンデリアまでサンルイのミュージアムさながらの空間はもちろん、日本庭園がテーマだというリッチなスケールのテラスやそれこそGINZA SIXを望む屋上も存在。一見しただけで伝わってくる妥協のなさ、海外から来たそれなりのゲストと繰り出しても胸を張れそうな稀なる東京に、勝手に「よくやってくれた!」と心の拍手をしました。
そして「KEI」とはパリでアジア人初の3つ星シェフとして成功し、近年は日本でも熟慮されたコンセプトの飲食の店を連続的にオープンしている小林圭さんのイニシャルで、ビルは元来その地において中央通り側に暖簾を掲げていた「とらや 銀座」が建て替えたものだと、やっと認識。さらにお隣で同じく老舗の暖簾を揺らしていた「銀座 黒田陶苑」も新生ビルの中に入居し、とはいえ中央通りには虎屋の文字は一切掲げられることなく「BALENCIAGA」のストアが……。やっぱりどういうこと??
答えは、そんな個人的なスクープから今号の冒頭特集で登場いただくに至った、虎屋18代目の黒川光晴さんをはじめ、銀座 黒田陶苑4代目にあたる黒田瑠美さん、若き黒川さんがパリの虎屋で経験を積んでいた頃からの友人でもあるという小林圭さんが存分に語ってくれていますので、ぜひご一読ください。
一方でお三方からもれなく感じ取ったのは、リスクがあってもGINZAだからこそトライできることを見定め、かといってGINZAというブランドにとらわれすぎることもなく、しいてはTOKYOという都市に足りないものは何かを試行錯誤し、果敢に問い続ける姿でした。目先の露出や利益だけにとらわれず長い時間をかけてでも、先人たちが築いてきたものに恥じない本物だけを、日本のプライドを取り戻すために。
なお、巻頭以外のGINZA SIXにまつわる各特集も、あの日に銀座のバーで出合ったインパクトやリスペクトを探して、それぞれの編集チームにGINZA SIXのショップやスタッフの方々を全力で訪ね歩いてもらうなかで発掘したスクープを礎に構築しています。加えて表紙も、GINZA SIXの風景を写真家の伊丹豪さんにあえて無作為に切り取ってもらったものの中から、表現させていただきました。
今号を手に取っていただいたみなさんと、そこに潜むヴィヴィッドと、都市のあるべき姿を結束して未来へ伝えようとするスピリットを、銀座の一員として日々歩み続けるGINZA SIXを触媒に、少しでも共有できることを願っています。
GINZA SIX magazine 編集長
岡田有加
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◊ GINZA SIX magazine Branding Movie ◊
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◊ Interview ◊
ページをめくるだけが
GINZA SIX magazineじゃない!
デジタルで見つける、新しい魅力
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Cover Photo: Go Itami
Edit(Interview): Yuka Okada (81)
Text(Interview): Yurico Yoshino
Photos(Interview): Masashi Ura
movie: Yuki Inomata
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