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GINZA SIX EDITORS

ファッション、ジュエリー&ウォッチ、ライフスタイル、ビューティ、フード…。各ジャンルに精通する個性豊かなエディターたちが、GINZA SIXをぶらぶらと歩いて見つけた楽しみ方を綴ります。

Growing in Beauty and Eating What Your Heart Desires: An Adult Woman’s Afternoon in Ginza

浅妻 千映子

わたしにとって銀座は、夜というより昼の街。一人で、あるいは母と行くことも多く、そんなときは必ずランチを挟みます。銀座ほどお得で楽しいランチがある街も珍しいと思っていて、GINZA SIX内の飲食店もまたしかり。今日は、ランチタイムに新スタイルを始めたレストランをチェックしようと思っています。
加えて、実はわたし、こうした商業施設に行くと、ぶらぶらならぬ、ふらふらとコスメフロアに吸い寄せられてしまうコスメ好き。GINZA SIXには、高校生の時から愛用しているブランドが入っていて、この吸引力には、どうしたって逆らえません。

まずは地下のコスメフロアへ。広々とした、大人向けの空間です。コスメフロア独特の優しく美しい光の中、引っ張られるようにたどり着いたのはクラランス。これぞ私の愛するブランドです!

早速カウンターに座り、製品をあれこれ見ながら、おしゃべりが盛り上がります。何しろ30年前から使っているので、クラランス製品の歴史も語れてしまうわけで(笑)。
フランスから上陸して32年になるそう。クラランスの製品は、ファンデーションでもリップでも、すべてにスキンケアの要素が取り入れられていると教えていただきました。

見ていた中で、ちょっと気になったのがこのリップオイル。可愛い。

大人気という「コンフォート リップオイル」(3,200円 ※以下全て税抜価格)。ミントやベリー、色によって香りが違います。早速ぬってもらうことに。コスメカウンターで、その日の服なども見つつ、似合う色のリップを探してつけてもらうのは、とても楽しい。

クラランスは、ボディ系のアイテムが特に充実しています。
中でも長年のお気に入りは、ボディオイルの「アンティ オー」(7,400円)。日々、お風呂上がりに簡単な脚のマッサージをやっているのですが、いろいろなオイルを試した結果、ここに戻ってきました。翌日の脚に重さが残りません。
外食して帰ってきた後にマッサージをするのは、もちろん面倒。でも、やるとやらないでは大違い。それがこのオイルによってわかっているからこそ、続けられているのだと思います。

さて、今日は何を買おうか真剣に考える。迷った挙句、ボディオイルとチークを購入。他はまた次回のお楽しみにしました。ちなみにここにはクラランスのスパもあります。自分へのご褒美に行きたい。

ショッピングのあとは、ランチタイム。いざ、6階に移動!

「ジャスミン 和心漢菜」が、ランチ限定の飲茶オーダーバイキング(90分制/税込3,500円)を始めたと聞いて気になっていました。広尾に本店を構えるJASMINEは、もともとお気に入りの店。中国でも働いていた経験のある山口祐介シェフの料理をわたしなりの一言でいうと、気取りのない本格。今回、このスタイルの飲茶を始めた理由にも「現地で飲茶は、値段を気にせず楽しむもの」という気持ちがある様子。気軽でも、手抜きなどあるはずがないのが山口シェフの料理。期待が高まります。そして、GINZA SIXでは和のテイストを加えた料理、店名にもなっているその名も和心漢菜料理も展開しているというから、それも楽しみ。

訪れてみると、とても良心的なシステムであることが判明。中国人と日本人の2人が作る点心は、蒸し餃子やシューマイなど1個からオーダーでき、しかも、通常の3分の2程度の小さめサイズ。もちろん皮から手作りです。シートに自分で記入してオーダーしますが、45種類もあるのです。

王道の香港点心。右上から、ニラ入り翡翠海老蒸し餃子、広東風海老蒸し餃子、窯焼きチャーシューパイ、とびこのせ広東風シューマイ。サクッとしたパイ生地も手作り。

こちらが和心漢菜と名付けられた、和の食材や味を取り入れたユニークな点心。右上から、七味が香る照焼鶏シューマイ、パクチー柚子胡椒風味のイカ団子、四川×SUKIYAKI×春巻、ふかひれ入り蒸し餃子 青紫蘇風味。
他に、上海ショーロンポーや、皮が分厚く肉汁溢れる焼き餃子、発酵白菜の入った水餃子や豚まんなどの大陸点心もあります。

一品料理からは、ふわとろチーズかに玉、上海風肉団子の熟成黒酢酢豚、JASMINEの麻婆豆腐、むき海老の特製チリソース煮。りんご風味の甜麺醤で食べる北京ダック。

ご飯や麺も充実。蓮の葉で包んだ鶏肉おこわ、特製胡麻みそ坦坦麺、叉焼チャーハン。

季節のシャーベット(さくらんぼ)、小豆あんの胡麻揚げ団子、タピオカの抹茶ココナッツミルク、そして一番気に入った甘味は、JASMINEエッグタルト。

いろいろ食べて驚いたのは、どれも薄味なこと。スタートに前菜とスープが出て、あとは何をどれだけ食べても自由。なので、誰と訪れても楽しめます。子連れもOK。今度の母とのランチはここで決まりです! ちなみにドリンク飲み放題付で税込5,000円もあります。

さて、一人の日には、あえてピークの時間を外し、「ビストロオザミ」の新しい試み、午後2時から3時限定のランチアラカルトもお勧めです。
オザミといえばワイン。膨大な数のワインを所有する中から、気軽なビストロであるこちらでは、グランヴァンなど高級なものではなく、「いま飲んで美味しいワイン」をオンリストしているそう。そしてこの店には、思い描くようなビストロの雰囲気と料理があります。
そんな料理から、食べたいものだけを、大きなポーションで一皿、あるいは二皿だけ食べたい、と、ときどき猛烈に思います。しかし、昼のアラカルトをやっているレストランは稀。ここは本当に貴重です。

フレンチの王道、パテドカンパーニュ(1,300円)。これ一皿とワインでランチを終わらせても。そんな気分の日もあります。

フランス産仔羊もも肉のロースト(2,200円)。もも肉は、一日一本じっくりと塊で焼き、それを輪切りに。数量限定の一皿です。
しっとりした仔羊には、焼き汁からとったソースが。ジャガイモは、鶏の出汁とハーブで炊いてあります。ボリューム満点。

グラスワインは、赤白泡の合計15種類ほどが。ボトルは200種類以上がオンリストされています。
今日は、最近代がわりしたというブルゴーニュの生産者のものをチョイス。溢れんばかりの若さを感じるワインですが、それだけではない可能性が香りの中に溶け込んでいるのも感じます。

満腹、満足でビストロオザミを後に。
食後は、ぶらりとGINZA SIX内のほかのレストランの看板を見て回ることにします。
ジャスミンのバイキングや、オザミのランチアラカルトのように、わがままを叶えてくれる、何か新しくて面白いサービスや料理を始めたところがあるかもしれません。
コスメに新商品が出るように、レストランも季節ごとにメニュも変わるし、新しい試みもある。GINZA SIXをぶらり歩きながら、いろんな進化を見つけたいと思います。

Text:Chieko Asazuma Photos:Kanako Noguchi Edit:Yuka Okada

GINZA SIX EDITORS Vol.43

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浅妻 千映子

フードジャーナリスト、料理研究家。『dancyu』『FIGARO』『Pen』等の雑誌で執筆。著書多数あり。「東京最高のレストラン」(ぴあ)の採点者でもある。『ほめられレシピ』(主婦と生活社)等レシピ本も出し、アカデミー デュ ヴァンでクッキングクラスも持つ。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。
Instagram GINZASIX_OFFICIALにて配信中

クラランス

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JASMINE 和心漢菜

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ビストロ オザミ

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2018.06.08 UP

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