特集「ソウル、東京銀座、GINZA SIX」
GINZA SIX magazine “Open Borders Edition”
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GINZA SIX magazine Autumn 2023|Open Borders Edition
特集「ソウル、東京銀座、GINZA SIX」
2023年9月1日(金)から館内にて配布中
※無くなり次第終了となります
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一冊に寄せて
「ソウル、東京銀座、GINZA SIX」
今回のGINZA SIX magazineのテーマについて、「なぜ、GINZA SIXがソウル?」と思われた方々は、少なくないはずです。
きっかけは昨年12月、あるプロジェクトの視察でソウルを10数年ぶりに訪れたときに出会って思わず意気投合した、年下の韓国の友人たちの存在でした。
彼らの圧倒数は、YouTubeやSNSが登場する以前から、当たり前のように日本の漫画やアニメ、J-POPをはじめとする音楽、ドラマや映画、ときにお笑いや昭和文化などにも接着しながら、育っていました。それぞれが通い詰めている東京での体験も多様で愉快。なかには今号で登場いただいた『梨泰院クラス』の原作者クァンジンさんのように、青春時代から日本のエンタメやストーリーを浴びるうちに、特に学ばずとも日本語を流暢に話す面々もいました。
その事実はちょっと衝撃で、ここにきてやっとわたしたちも、世界を獲ったK-POPや韓国ドラマの影響で彼らのカルチャーを勉強するようになり、多くの人にとってソウル行客も一般的になりましたが、韓国の人々は相当前から、日本と東京の文化や価値を、極めて身近に受信していたわけです。
一方で、GINZA SIXをマガジンに落とし込む編集者の立場からもうひとつの発端となったのは、ソウル最大の商業施設「THE HYUNDAI SEOUL」を訪れた際のインパクトです。晴れて今号でそのキュレーション力を紹介させていただくことができましたが、今年6月の取材時にあらためてソウルのヒョンデ本社へご挨拶に伺ったときのこと。担当者の男性二人がGINZA SIXにも銀座にも何度もリサーチで訪れては高い解像度でインプットを終えたうえで、互いのVIPの交流の可能性について意見を求められるなどの闊達な姿勢に、またしても驚愕しました。
そこから、ソウル、東京銀座、GINZA SIXという3つのエリアを、テーマごとに横串を刺して連続性をつくりながら掘り起こすことで互いの文化や価値がより客観的な輪郭を帯び、翻ってGINZA SIXやその故郷である銀座に息づく都市文化のリアルを、新たに発見ができるのではないかと考えました。
何より、私たちは週末に短い旅をし合う関係に終わらず、すでにつながっている―そんな少しの問いかけを、まさにあらゆるカルチャーの結節点としてのGINZA SIX、そのメディアであるGINZA SIX magazineを通して、関係各位の勇敢な理解も後押しに、伝えさせていただく機会を得た一冊でもあります。
また、今号は“Open Borders Edition”とも冠しました。コロナが明けて海外との行き来が再開したなかで単純にかつての旅を取り戻すだけでなく、それぞれがもはやコネクトしている前提で世界を見つめることができたとき、共に勇敢なイノベーションが生み出せるようなインスピレーションを、この一冊のストーリーの中にわたしもまた、見つけることができたらと思っています。
GINZA SIX magazine 編集長
岡田有加
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