GINZA SIX EDITORS
ファッション、ジュエリー&ウォッチ、ライフスタイル、ビューティ、フード…
各ジャンルに精通する個性豊かなエディターたちが、GINZA SIXをぶらぶらと
歩いて見つけた楽しみ方を綴ります。
“着膨れ”で、女度ゼロな季節に。“脱いだらスゴイわたし”化計画 All Bundled Up for Winter with Zero Femininity? How to Be Amazing When You Take It Off
原 千乃
GINZA SIX EDITORS Vol.92
「どうやら今年は“暖冬”のようです」。秋くらいから聞こえてきていたそんな噂に、ほっと胸をなでおろしていた超寒がりのわたし。が、しかし。なんだかここ最近、年末に向かうにつれ、加速度的に寒くなってきてませんか? そんなわけで、なによりも“防寒”を第一義に考えたコーデ一辺倒で過ごす、毎年恒例の“着膨れ”シーズンに早くも突入です。このシーズンになると、暖かさの過剰追求により、いろんなものを着込むため、全体的なシルエットはつねに“もっさり”。当然、「女度」なんて限りなくゼロで、朝の出勤時、自分の姿が玄関前の鏡の中で、もさもさと動くのを見て、外出へのモチベーションがダダ下がりとなることもしばしばですが、そんなときに必ず心の中で密かに唱えるのが、「こう見えてわたし、脱いだらスゴイから!」というワード。要は、「実はこの“もっさり”を脱いだらフフフフ…な女らしさ満載のモノをわたしは隠し持っているのよ…」と自分で自分に思いこませ、前向きな気分にさせる、という若干気持ちの悪いセルフ・マインド・コントロール作戦なんですが、その根拠はといえば、「実は今日は素敵なレースの下着をつけているから」とか「実は今朝は高保湿力を誇るトロトロ入浴剤のお風呂に浸かったから」くらいのもので、「脱いだらスゴイんです!」と言い切るにはイマイチ弱い…。そんなわけで、令和最初のお正月もすぐそこ。新しい年を、ホンモノの “実は脱いだらスゴイんです”な女として迎えるために、GINZA SIXへと向かうのでした。
例えば地下鉄のホームでふとすれ違った女性や、エレベーターに乗り合わせた女性、カフェで偶然隣り合わせた女性などから、偶然、品のいい香りがふわっと漂ってきたら、「ああ、この女性、きっと“只者”ではないんだろうな」と無条件で思ってしまうことってありませんか? 実際の容姿やファッションがどんなものであっても、というか、そんなものは目に入らないくらい、“生身”の部分の素敵さ、女っぽさがくっきりと浮かび上がる感じ。香りの力って、それほど絶大ですよね。なんで、まずは、「重めのコートを脱いだ瞬間にふわっと立ち上る芳香の力を借りて“生身”の女っぽさ」をかもし出し、「脱いだらスゴイ感」を増強させることを最初のミッションに設定。世界に名だたる名香の数々を生み出してきたシャネルなら、必ず、わたしの中の女っぽさを引き出す“魔力”を持った香りが見つかるはず、と早速B1Fの「CHANEL FRAGRANCE & BEAUTY(シャネル フレグランス & ビューティ)」へ。お店のフロントに施された華やかなクリスマスディスプレイをくぐりぬけただけで、すでに第1ミッションクリアへのモチベーションも俄然アップです。
ガブリエル シャネルの誕生日である1883年8月19日にオマージュを捧げた「シャネル N°19」、1921年に発売されシャネルのフレグランスの代名詞ともなっている「シャネル N°5」はもちろん、世代を問わず人気の「チャンス」や「ココ マドモアゼル」、など、お馴染みのシャネルフレグランスが全て揃う店内は、うっとりするようないい香りで満たされていて。いろんな香りをいろんな人が試すことで、こうして何種もの香りが混ざり合っていても、決して喧嘩することがなく、逆にその瞬間のそこでしか味わえない香りの饗宴を楽しめるのは、名香揃いのメゾンの真骨頂だな、と改めて。
そして、こちらのブティックには、日本では限られた15店舗でしか扱っていないというフレグランスコレクション「レ ゼクスクルジフ ドゥ シャネル」も。それぞれの香りに時代時代のマドモアゼル シャネルのクリエイションやエレガンスが宿り、調香を手がけてきた歴代の専属調香師たちによる香りの真髄が受け継がれているという、特別なこのコレクション。一切の妥協を許さず、作り上げたというこの17種の中に、“もっさり”の中に埋もれていたわたしの“女っぽさ”を引き出してくれる運命の1本がある予感です!
とはいえ、数多くの香りの中から、自分にピタッと来る香りを選び出すのって、かなり至難のワザですよ…。と、思いつつ、とりあえずムエットを片っ端から鼻先に当てていたところ、「どんな香りがお好みですか?」と、天の声が! こちらのブティックには専任のフレグランススペシャリストさんがいらして、その人の好みや雰囲気、なりたいイメージなどから、コレ! という1本を選び出すお手伝いをしてくれるんですって。有難い!
そんなわけで、最終的に選んだのが、こちらの「BOY」(写真右から2番目・200ml 46,000円 ※以下全て税抜価格)。マドモアゼル シャネルが生涯を通じて愛し続けたという伝説の恋人、アーサー カペルの愛称を冠したこの香りは、女性の肌にマスキュリンなニュアンスを与えつつ、大切な誰かと抱き合ったときに、相手の香りと混ざり合うことでまた新しい顔を見せる、というまさに特別な“愛の香り”。よく見ると同コレクションのほかの香りよりもCHANELのロゴとBOYのロゴの距離が近い、ボトルのデザインからもマドモアゼル シャネルのBOYへの愛がいかに深いものだったかがうかがえます。今回伺った、このトリビア的逸話にもいたく心を持っていかれ、この“愛し愛される喜びの香り”こそ、間違いなくわたしの“生身のスゴイ感”を底上げしてくれると確信です。
キレイにリボンをかけてもらった「BOY」を手に、次なるミッションに向かう前に、以前からブティック前を通りがかるたびに気になっていた、リップの自動販売機につかまるわたし。高級コスメをこんな風に“自動販売機”に入れてしまうこの遊び心! 大好物! でも、残念ながら、欲しかったカラーは売り切れていたので、こちらはまた今度のお楽しみに。
さて、“愛し愛される喜びの香り”を身に纏い、気分的にはもう“いつでも脱げるね!”(←でも誰も望んでいない)くらいの勢いで、エスカレーターに飛び乗り、5Fにある眼鏡ショップ「EYESTYLE(アイスタイル)」へ。“70年代の大人の趣味部屋”がコンセプト、という洒落たしつらえのこちらのショップには、国内外から集められた500~600種類の眼鏡たちが一堂に。では、なぜここに来たのかと言うと、そう、今回のわたしの第2ミッションは、「似合う眼鏡選び」だから。というのも、眼鏡をかけている女性が大好き、と公言する知人男性が以前、「似合う眼鏡をかけているだけで特に大人の女性は6割増しで色っぽくなる。何故なら眼鏡のフレーム効果で黒目がとてもキレイに見えるから。そして、その印象的な目を見ていると、思わず眼鏡を外して“素”のままの目をどうしても見てみたくなってしまうし、またその外すときの仕草ときたらさらに色っぽくて…」とか、遠い目をして言っていたのを思い出して…。確かに“眼鏡美人”って、知的だけどどこかしっとりとしていて“脱いだらスゴイ感”があるかもね。そのアイデア、ぜひ、いただきましょう!
実を言うと、数年前から、お年頃によるアレ(←老眼)が始まったせいで、日常生活の中での眼鏡着用頻度がどんどん上がっているものの、とにかく機能第一! で、じっくりと自分の顔に合った眼鏡選びなどした経験に乏しく。どうしようかな、と少々おろおろしていたところ、背後になにやら人の気配が…。振り向くと、あらやだ、イケメンよ!
こちらのイケメンの正体は、もちろんこちらのお店のスタッフで、お名前は谷さん。さすが、こだわりの眼鏡ショップのスタッフらしく、メタルフレームの個性的な眼鏡をさらりとかっこよくかけこなしてらっしゃる! そんな谷さんのアドバイスのもと、さまざまな形、素材の眼鏡を試すわたし。で、最終的に候補として残ったのがこちらの3点。上から、SAINT LAURENT SL264 005 フロント:プラスチック素材・テンプル:メタル素材(40,000円)、OLIVER PEOPLES STILES MSYC フロント:プラスチック素材・テンプル:メタル素材(33,000円)、GUCCI GG0611OK 001 フロント:メタル素材・テンプル:プラスチック素材(47,000円)。
さすが目利きのセレクトだけあって、どれも甲乙つけがたく、何度もかけ比べを。しまいには「一番、“しっとり眼鏡美人”風に見えるのはどれですかね?」などと、調子に乗って谷さんに問いかけ、言葉につまらせるという不始末です。この場を借りてお詫びしたいと思います。ごめんなさい。
結局、黒のクラシカルタイプのグッチの新作に落ちつきました。グレージュのクラシカルタイプと最後まで迷ったけど、谷さんに加え、店長の大塚さんの「お客様のように黒目が大きいタイプは、細めの黒フレームにすると、大人の女性ならではのさりげない知的さも色っぽさも出せると思いますよ」というアドバイスが決め手に。こちらのお店は、選んだ眼鏡を一番素敵にかけこなせるよう、とても細かく細かく調整してくれるのがポリシーとのことで、この日も何度も何度も微調整。ちなみに大塚さんによると、眼鏡をかけたときに、フレームの中央部分に下まぶたが来ると、一番女性らしく、魅力的に見えるそうで、もちろんそのように調整を。
仮調節してもらったものをかけてみたら、確かにいい! ヒジョーにいい! これまでモモヤのCMの人とまではいかずとも、どちらかといえば鼻眼鏡状態一歩手前な感じのかけ方をしていることが多かったので、最初はえっ! こんな上まで上げていいの? と思ったけれど、確かにそのほうが黒目の印象が際立ち、色っぽげな潤み感まで出てきてる感触。やはり、プロのアドバイスに偽りはなし! こうして“しっとり美人眼鏡”を手に入れたことにより、“脱いだらすごい感”をさらにステップアップさせたことに満足し、次のミッションへ向かうのでした。
香りと眼鏡の効果で、“脱いだらスゴイ感”のメーターは着々とフルに近づいてきたところで、第3ミッションは、いよいよ“実際の肌の質感改善”です。寒さと乾燥に加え、“どうせ肌、出さない季節なんだから、ま、いっか”という、美容編集者にはあるまじき、日ごろのお手入れ不足により、カサカサでゴワゴワでボコボコになっている“ショボイ”ボディに、潤いとツヤを与え、よくいう“吸い付きのいい極上肌”へと生まれ変わらせるべく、B1Fの「CLARINS SKIN SPA(クラランス スキン スパ)」へ。
クラランスといえば、1954年、パリにエステティックサロン「アンスティテュ クラランス」をオープンして以来、オールハンドによる独自のメソッド「クラランス タッチ」と「植物由来成分」で、世界中の女性たちの肌と心をピカピカに磨いてきた、エステティックサロンの老舗中の老舗。いやがおうにも、いつでも脱げる、“吸い付きボディ”への期待が高まります。セラピスト暦13年のベテラン内藤さんによる、カウンセリングからトリートメントのカリキュラムがスタート。じっとこちらの目を見ながらお話を聞いてくださる内藤さんの優しく柔らかな笑顔を見ていたら、思わず「肌の乾燥がひどいせいか、夜寝るためにベッドに入ると、足のすねが猛烈にかゆくなり、掻いて掻いて掻いてしまう結果、かきむしり傷までできてしまいました…」、なんていう、恥ずかしい告白まで、ついついしてしまったけど、内藤さんは、にっこりと、「おまかせください」と。はい! 全ておまかせします!
痒みが出るほど乾燥したわたしの肌を、目標の“吸い付きボディ”に導くべく、内藤さんが選んでくださったのは、たっぷりの植物性オイルを使ったハンドトリートメントで肌に潤いとハリ感を与える「ボディ シルエット」(60分 17,000円)に、乾燥で硬くなった角質をしっかりと取り除く「ボディ リニュー」(30分 11,000円)をオプションでプラスするというメニュー。さて、施術は乾いて厚くなった角質をやさしくオフするスクラブからスタート。背中から始まり、脚、お腹、デコルテまで全身くまなく角質を取り除いたあと、1回シャワータイムを挟んで、オイルマッサージへ。角質ケアのおかげで,面白いほどオイルがするすると吸い込まれていくわたしのボディ。それはもう、内藤さんも、「オイル、いくらでも入りますねー」と苦笑(?)するくらいのレベル。強すぎず、弱すぎず、まるで「絶妙な力加減とはこんな感じ!」というお手本みたいな内藤さんのハンドタッチのあまりの心地よさに、正直、後半は熟睡してなにをしたか覚えていないくらいでしたが、目覚めてすぐに触った太もも辺りの肌のぴたっと手に寄り添う感触はまさに、求めていた“極上の吸い付き感”。もちろん全身がこの“ぴたっと”感触で、思わず自分で自分のボディにあちこち触りまくってしまいました。こうしてミッション3はパーフェクトに完了です。
ちなみに今回のトリートメントで使ったアイテムは、右から「スムージング ボディスクラブ」(200g 5,500円)、「ボディ オイル “トニック“」(100ml 7,400円)、「エクストラ ファーミング ボディ クリームN」(200g 8,500円)。同じくB1Fにあるクラランスのブティックでも購入可能です。セラピストの手技には及ばないけれど、厳選植物成分使用のアイテムを使ってホームケアすれば、この“吸い付き感”ももっと継続できるかも!
さて、これまでの3つのミッションにより、“脱いだらすごい感”も、“本当に脱いでもすごい吸い付き肌”をも手に入れたところで、もうひと押しのラストミッションです。本日のGINZA SIX詣でで手に入れた諸々の“スゴい感じ”を少しでも長くキープさせるにはやはり、身体の内側からのケアも必須。ほら、歳を重ねるにつれて、体調の良し悪しが顕著に肌の状態に直結しますもんね。今後予想される、年末最後の仕事の追い込みによる肉体疲弊により、せっかくかき集めた“スゴさ”の数々が元の木阿弥、なんてことになったら泣くに泣けないよ! ここはひとつ、免疫力アップや抗酸化効果が期待できる“発酵食品”でもバリバリ摂って、そんなカタストロフィーを回避せねば! そんなわけで、新潟・魚沼産の“発酵”にこだわった食品を厳選して一同に集めたという、B2Fの「銀座 千年こうじや」へと。
先月取材で伺ったお料理の先生のお宅で、生麹を炊飯器で発酵させて作ったという、自家製の甘酒をご馳走になったのですけど、とても美味しかった上、頂いた後は体がなんだか心持ち軽くなった気がしていて。これは自分でも作って、毎日の“活力源”にしたい! と密かに思っていたので、生麹あるかしら? なんてキョロキョロしたところ、ありましたよ、ありました。山積みで! こちら、日本酒で有名な八海山の酒造発のこだわりの生麹で、その名も「八海山の蔵出し生麹」(700円)。甘酒のほか、塩麹、醤油麹、そしてお味噌を作るのにも使えるとのこと。
さて、お目当ての生麹をお買い物かごに入れ、レジへ向かおうと振り向くと、やだ! 麹を使ったオリジナルのたれやお醤油、などの調味料たちがずらり並んで私を呼んでいるの…。でも、気になるものが多すぎて、どれをつれて帰るのが正解か、もうわからない…。
ということで、気になるものを特別にテイスティングさせてもらうことに。右から「麹のしょうゆ」(200ml 600円)、「麹ぽん酢 白ごま」(200ml 600円)、「かけるだし麹だれ」(200ml 600円)。麹のチカラによる“まろみ”のせいか、そのままでもごくごくいけちゃいそうなほど、角のない優しいお味!
そして、生麹に加え、お醤油とたれを1本ずつ購入して、インナーケアのためのお買い物もフィニート。最近、忙しくてとんと自炊をサボっていたけれど、優秀発酵調味料を手に入れたことだし、この冬も寒くて着ぶくれしていても「脱いだらスゴい」私でいるための、体内デトックスをすべく、今日から再開しようかな、なんて前向きな気持ちで帰途に就いたのでした。
Text: Chino Hara Photos: Yuka Fujisawa Edit: Yuka Okada(edit81)
It’s going to be a warm winter, apparently. I’ve been hearing this since autumn. Since I’m extremely sensitive to cold, I’m breathing a huge sigh of relief. And yet, it’s gotten awfully cold awfully fast recently, as the year’s end is drawing near. Every year, I’ve taken to bundling up early, with a single-minded focus on staving off the cold. As the cold sinks in, I initiate a fevered pursuit of warmth, wearing layer upon insulating layer. The end result, unfortunately, is a rather dowdy silhouette. My feminine quotient nosedives to zero. In the morning, when I look in the mirror before stepping out for work, I see dowdy in motion, and my motivation to go out frequently takes a hit. But I’ll always silently recite the following words: “I may look like this, yes, but when I take it off, I’m amazing!” In other words, when I slough off this dowdiness, you’ll see an abundant femininity hiding beneath. At least that’s what I blatantly kid myself into believing, to boost my confidence and mood—a form of self-encouragement. Obviously, it’s quite not as convincing as wearing some exquisite lace lingerie or having a hot highly moisturizing bath one morning. And so, with the first New Year of the new Reiwa era just around the corner, I decide to greet the new year as a woman who is truly convinced to be ‘amazing when she takes it off’, and head off to GINZA SIX.
Here’s an example: When you share an elevator with or pass a woman on the subway platform or happen to sit next to a woman at a café who, by chance, is perfumed in the most refined fragrance imaginable, don’t you reflexively think: This is no ordinary woman? No matter the person’s figure or fashion—aspects you may not even notice—there’s a clear and powerful sense of the wonderful corporeal femininity. Fragrance has enormous power. So, as my first mission, I decide to reinforce this sense, this sense of an amazing revelation of veiled femininity, through the power of perfume wafting gently into the air the moment I shed my heavy coat. Chanel produces a number of the world’s most famous perfumes. Undoubtedly they make a magic fragrance capable of accentuating the femininity I’m hiding within. Without further ado, I head to Chanel Fragrance & Beauty on the first belowground floor.
I make my way through the gorgeous Christmas display at the front of the store and, instantly, my motivation for my first mission goes through the roof. The store has all the Chanel fragrances we know and love, including Chanel N°19, an homage to Gabrielle Chanel’s birth date—August 19, 1883—and, of course, the iconic Chanel N°5, available since 1921, along with Chance and Coco Mademoiselle, which are popular with all generations. The store is full of spellbinding aromas. Even with various people trying on various perfumes and any number of fragrances swirling and intermingling, one encounters no bickering or conflict among scents. In effect, it’s an opportunity to enjoy a complex aroma that can be experienced only in that moment, the true test of a famous perfumery.
The boutique here at GINZA SIX also carries the fragrance collection, Les Exclusifs de Chanel, something sold by just 15 stores in Japan. Each fragrance in the collection embodies the creativity and elegance of Mademoiselle Chanel at different phases of her career. Each carries on the essence of scents developed by successive generations of the company’s perfumers. It’s a distinctive collection. Of these 17 fragrances, all made without compromise, I have a premonition one is meant for me, the one that will draw out the femininity cloaked within dowdy me.
But with such an array of choices, making the ideal choice suddenly feels something beyond mere mortals. As I’m thinking this, holding a blotter to my nose, I hear a voice from the blue: “What scents do you like?” What a relief! The boutique is attended by fragrance specialists, who help you choose the perfect perfume based on your preferences, hopes, and general disposition.
Ultimately, with their help, I chose BOY (photo, second from right, 200 ml, 46,000 yen; all prices listed before tax). The fragrance is named after Arthur “Boy” Capel, the legendary lover of Mademoiselle Chanel, the love of her life. The scent adds a masculine nuance to a woman’s skin; when she embraces a special person in her life, it mingles with the other’s scent and unveils another side of itself. Truly, it’s a distinctive fragrance of love. When I look closely, I see that the CHANEL logo and BOY logo are positioned closer to each other on the label than for the rest of the collection, expressing, no doubt, Mademoiselle Chanel’s love for Boy. I’m completely taken by this covert consideration and convinced a fragrance inspired by the joy of loving and being loved will boost the amazing femininity of my own living flesh.
I take in hand Boy, with a lovely ribbon around it. Before moving on to my next mission, I stop at the lipstick vending machine, which catches my eye every time I walk by. I love the whimsy of putting high-end cosmetics in a vending machine! But the color I want is sold out. I’ll just have to look forward to it the next time.
I put on this fragrance, inspired by the joy of loving and being loved, and feel empowered now to disclose myself, or to lie in wait, as I please. This is my mood as I board the elevator and head to EYESTYLE, an eyewear boutique on the fifth floor. Designed to resemble an “adult’s hobby room from the 1970s,” the stylishly appointed shop offers 500 or 600 types of eyewear from makers in Japan and abroad. Now, let me tell you why I’m here: My second mission is to choose some eyewear that looks good on me. I have a male friend who’s publicly proclaimed he loves women in glasses. “When a woman wears a pair of glasses that look good on her,” he says, “especially an adult woman, her sexiness quotient goes up 60%. It’s because the eyewear frames her black eyes and makes them look incredibly beautiful. When I see such striking eyes, I’m driven to see her eyes without her glasses. And when she reaches to take them off, she becomes sexier still…” I remember him saying all this with a distant look in his eyes. And it’s true, beautiful women in glasses have an intellectual look, but there’s an allure, too. It’s there, the “When I take it off, I’m amazing” thing. With this idea, I’m on board; let’s try some on.
For the past several years, I’ve started to have a bit of trouble making out what I’m reading. As I’d needed glasses more and more frequently just for day-to-day stuff, I decided it’s the function that matters. In brief, I’m short on experience choosing glasses that really fit my face. What to do, what to do? I’m getting flustered when behind me I feel someone’s presence; I turn around, and, oh my, a good-looking guy!
The good-looking guy here is, of course, one of the shop staff. His name is Tani-san. He ticks all the boxes for a sales attendant at an exclusive eyewear store. He wears metal-framed glasses with a lot of personality and looks very good, yet nonchalant wearing them. Listening to Tani-san’s advice, I try on glasses in various shapes and materials. Ultimately I settle on three finalists. From the top: SAINT LAURENT SL264 005 (plastic frame front, metal temples; 40,000 yen); OLIVER PEOPLES STILES MSYC (plastic frame front, metal temples; 33,000 yen); GUCCI GG0611OK 001 (metal frame front, plastic temples; 47,000 yen).
Tani-san, with his expert eye, has made such good choices I don’t know which to choose. I try on each several times. Finally, I get carried away and ask: “Which ones make me look most beautiful and alluring?” This leaves him at a loss for words. I take this opportunity to apologize to him for this. Sorry, Tani-san!
I ended up settling on the new version of the classic black Guccis. I went back and forth with the classic greige version, but store manager Otsuka-san joined in. “When people with large, black eyes like you wear thin, black frames, it brings out the subtle intellectualism and sexiness adult women have.” And, with that, my mind is made up. The store here has a policy of adjusting the eyewear you choose with extreme care to make them look their very best on you. Today, too, they make repeated painstaking adjustments to my glasses. Incidentally, according to Otsuka-san, eyeglasses are most feminine and alluring when your lower eyelids come to the middle part of the frame. So, of course, I have them adjusted to those exact specifications.
After the initial adjustments, I put my glasses on. Yes, they’re great! I always wear my glasses somewhat forward on my nose—maybe not quite falling off my nose, like the man in the Momoya commercial, but forward. So I was surprised: should they really ride this high? Almost immediately, then, I realize wearing them this way does in fact accentuate my black eyes, and I feel more alluring and sexy, as well. You have to hand it to the pros. Their advice is spot on. I’ve acquired the eyewear of a beautiful, alluring woman and feel I’ve taken yet another step forward in my quest to be amazing unveiled. On to my next mission!
With perfume and eyewear, I’m well on my way to feeling amazing when I take it off. My third mission, finally, is to improve the actual feel of my skin. Due to the cold, dry air and because I think—completely unbecoming of a beauty editor—“Well, since you don’t exactly show much skin in winter anyway, what does it matter?” I neglect daily care. My shabby frame is dry, coarse, and bumpy. I need to transform this into top-flight, supple, moisturized skin, so I head to Clarins Skin Spa on the first belowground floor.
Clarins is a day spa of long standing, first established with the opening of Institut Clarins in Paris in 1954. It relies on a proprietary massage method, called Clarins Touch, applied entirely by the masseuse’s hands, along with plant-derived ingredients, to burnish the skin and spirits of women the world over. My hopes are high now for a body that’s moist and supple that will allow me to present myself, entirely as I am, at any time. The treatment course begins with counseling from Naito-san, a veteran beauty therapist of 13 years. Naito-san hears me out while peering into my eyes. Her warm, gentle smile prompts me to confess, all of a sudden: “When I crawl into bed at night, maybe because my skin is so dry, my shins get extremely itchy. I scratch and scratch. It leaves marks.” Blurting this out leaves me feeling embarrassed, but Naito-san merely smiles. “Leave it to me,” she says. Yes! Perfect! I’ll leave it all up to you.
To transform skin so dry it itches into a suitably moist and supple feminine envelope, Naito-san chooses a menu of Body Silhouette (60 minutes, 17,000 yen), a massage treatment that relies on ample plant-based oils to moisturize and firm the skin, with the added option of Body Renew (30 minutes, 11,000 yen), which thoroughly removes dried and hardened keratin. The treatment begins with a scrub to gently remove dry horny keratin. It removes keratin from every part of my body, from my back to my legs, abdomen, and décolleté. This is followed by a shower, after which my oil massage begins. Thanks to the keratin therapy, my body swiftly absorbs the oil—quite interesting! Naito-san says, with what appears to be wry smile, “Now you’re set to soak up all the oil you need.” Not too strong, not too weak, just the right amount of pressure from the hands—this is just how it should feel, I think. The touch of Naito-san’s hands feels so good, I doze off in the second half; I don’t really remember it, but when I wake up and touch the skin around my thighs, it seems to fit perfectly into my hands—truly the ultimate moist suppleness I was after. Of course, my entire body had this firm, supple feel. Without thinking, I found myself touching my skin here and there. Mission 3 ends in success.
Incidentally, the products used in my treatment are, from right, Exfoliating Body Scrub For Smooth Skin (200 g, 5,500 yen); Tonic Treatment Oil (100 ml, 7,400 yen); and Extra-Firming Body Cream (200 g, 8,500 yen). All the products can be purchased at the Clarins boutique, also on the first belowground floor. It may not quite meet the standards of a therapist’s massage, but home care using products with rigorously selected plant-based ingredients can help this moist and supple feel last that much longer.
With these three missions complete, “When I take it off, I’m amazing!” now includes amazingly moist and supple skin. This leaves just one more mission, my last. To prolong the varieties of amazing I’ve acquired here today at GINZA SIX, I need care on the inside as well. As you get older, the way you feel has a remarkable and direct impact on the condition of your skin. It would be beyond disappointing if the final rush of work I expect at the end of the year led to dispiriting fatigue, undoing all the invaluable amazings I’ve acquired here and leaving me back where I started. To avoid such a catastrophe, one thing I can do is to eat a ton of fermented foods, which help boost immunity and provide antioxidant effects. I go to Sennenkoujiya on the second belowground floor, which stocks a wide-ranging rigorously selected lineup of food products featuring fermentation from Uonuma, Niigata Prefecture.
Last month, I went to the house of a chef to do an interview and was treated to homemade amazake, a fermented rice (nama-koji) drink. The chef made the nama-koji fermented in a rice cooker, I was told. Not only was it delicious, drinking it conferred a pleasing sense of energy and fleetness. I resolved to make it myself for a reliable daily boost. So, today, I wonder if they have nama-koji to make the drink. I’m looking, looking… and there it is! They have a ton of it! This is a special nama-koji from the noted brewery of the Hakkaisan sake. The name, too, lets you know it: Hakkaisan no Kuradashi Nama-koji (700 yen). Along with making amazake, it can be used for salted koji, soy sauce koji, and miso.
I put the nama-koji in my shopping cart and turn to check out, when—hey, there are rows and rows of original sauces, soy sauces, and other condiments and seasonings here, all with koji, and they’re calling my name! There’s too much here to pique one’s interest. What to bring home?
I’m at a loss, so the proprietor grants me a special opportunity to taste some of the products that tempt me. From the right are Koji no Shoyu (200 ml, 600 yen), Koji Ponzu Shirogoma (200 ml, 600 yen), and Kakerudashi Kojidare (200 ml, 600 yen). Perhaps because of the mellowness of koji, the flavor is gentle and soothing, as if you could simply drink it down.
As well as nama-koji, I buy an original sauce and soy sauce, one bottle each, and my inner care shopping is complete. I’ve been so busy lately that my meals have become haphazard—I’ve hardly cooked for myself. Now that I have these top-of-the-line fermented seasonings, I’ll start cooking at home again to detox my body because, I must say, even if it’s winter and cold and I’m always bundling up, “When I take it off, I’m amazing!” Feeling the warmth of positivity, I make my way home.
Text: Chino Hara Photos: Yuka Fujisawa Edit: Yuka Okada(edit81)
原 千乃
いくつかの女性誌編集を経て、現在、働くアラフォーの女性誌「マリソル」のビューティ・エディターとして、美容記事を担当。同誌にて、美容コラム「うぬ惚れ美容」連載中。
Instagram GINZASIX_OFFICIALにて配信中